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「無回転シュート」が蹴りやすい!? 本田圭佑選手も着用した“ミズノ”のユニークな特許シューズの秘密

2026年6月からFIFAワールドカップ北中米大会が開催されますが、実はサッカーのシューズもメーカー間の特許技術争いが熾烈です。そうした中、日本メーカーのミズノは、無回転シュートを蹴りやすいシューズというユニークな特許を取得しています。※画像:筆者作成

藤枝 秀幸

藤枝 秀幸

弁理士 ガイド

弁理士

弁理士・行政書士。IT会社等でのプログラマ・SEとしてのシステム開発等を経て、2009年に当事務所(現:藤枝知財法務事務所)を開業。現在はIT分野やエンタメ分野のクライアント様を中心に契約書業務や知的財産業務を日々行わせて頂いております。

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まるで本田圭佑選手のよう!? 無回転シュートを蹴りやすいシューズがあるのです ※画像:筆者作成

まるで本田圭佑選手のよう!? 無回転シュートを蹴りやすいシューズがあるのです ※画像:筆者作成

2026年6月からFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会が開催されます。サッカー界のシューズでもメーカー間での熾烈な特許技術争いが行われていますが、日本メーカーのミズノはユニークな特許を取得しています。それは「無回転シュートを蹴りやすいシューズ」というものです。弁理士である筆者が解説します。

サッカーでも用いられている“特許技術”

2026年6月から7月にかけてアメリカ・カナダ・メキシコで行われるFIFAワールドカップ(W杯)北中米大会の開催が、あと半年に迫ってきました。

先日、グループリーグの組み合わせが抽選で決定し、日本はオランダ、チュニジアと同じグループFに入ることになり、初戦は2026年6月15日(日本時間)にオランダと行うこととなりました。

これから開催が近づくにつれて盛り上がりを見せてくると思われますが、実は、現代のサッカーにはさまざまな「特許技術」が関わっています。

ゴール判定やオフサイド判定の際のVAR(ビデオ判定システム)にも特許技術が用いられており、公式球も、温度や湿度の影響を受けないようにするためなどのさまざまな特許技術が使われています。

熾烈な特許技術争い

そうした中、最も熾烈な特許技術争いが行われているのがシューズ(スパイクとも言いますが、本記事では「シューズ」の表記で統一)です。

シューズといえば、陸上競技・マラソンでも数年前に厚底シューズが登場してから、メーカー間の熾烈な特許技術争いが行われていますが、サッカーはそれよりもだいぶ以前からシューズの特許技術に関するメーカー間の争いが激しいです。

主にNIKE、adidas、PUMA、ミズノといったメーカーがすさまじい特許技術争いをしていますが、中でも日本メーカーであるミズノは、こうした海外メーカーに引けを取らない多くのサッカーシューズに関する特許を取得しています。

マラソンのシューズは、「ソール」に工夫を凝らすことで楽に速く走れるようにする特許技術が多いですが、サッカーのシューズでは、「アッパー(足の甲を覆う部分)」に工夫を凝らすことで、より強くボールを蹴ることができるようにしたり、ボールコントロールをしやすくしたりするといった特許技術が目立ちます。

そうした中、ミズノは、「無回転シュートを蹴りやすいシューズ」というユニークな特許を取得しています。

無回転シュートとは、ボールの回転数が少ないためにボールが空中で不規則なぶれを起こすシュートのことで、2010年南アフリカW杯のデンマーク戦で、本田圭佑選手がフリーキックで放って見事にゴールを奪ったあの無回転シュートが特に印象的でしょう。

その無回転シュートを蹴りやすいシューズとは一体どのようなものなのか。そして、どのような仕組みでそれを実現しているのでしょうか。

>次ページ:無回転シュートを蹴りやすいシューズの開発経緯
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