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箱根駅伝でシェアNo.1となるか?「asics」のバナナより軽いシューズに見る日本メーカーらしい特許技術

毎年恒例の箱根駅伝が迫ってきましたが、来年は例年以上にシューズシェア争いが激しくなる予感がします。そうした中、日本メーカーのasicsがバナナよりも軽い超軽量シューズでシューズシェアNo.1を取れるか注目です。そんな超軽量シューズに用いられている特許を解説します。※画像:amanaimages

藤枝 秀幸

藤枝 秀幸

弁理士 ガイド

弁理士

弁理士・行政書士。IT会社等でのプログラマ・SEとしてのシステム開発等を経て、2009年に当事務所(現:藤枝知財法務事務所)を開業。現在はIT分野やエンタメ分野のクライアント様を中心に契約書業務や知的財産業務を日々行わせて頂いております。

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箱根駅伝は“シューズ”という視点からも注目すべきポイントはたくさんあります ※画像:amanaimages

箱根駅伝は“シューズ”という視点からも注目すべきポイントはたくさんあります ※画像:amanaimages

毎年1月2、3日に行われる恒例の箱根駅伝が迫ってきました。

箱根駅伝と並ぶ三大駅伝の一つである出雲駅伝では、今年は國學院大學が優勝し、もう一つの全日本大学駅伝は駒澤大学が優勝しました。しかし、箱根駅伝では青山学院大学が強さを発揮してくることも考えられますので、一体どのような結果になるのか予測が難しいです。

そうした優勝争いと共に、ランナーが履くシューズの「シェアNo.1」争いも年々激しさを増しています。

まさにシューズシェア戦国時代

数年前にNIKEが厚底シューズ旋風を巻き起こしたときは、NIKEが圧倒的なシェアを誇っていましたが、そこから各社が技術開発でしのぎを削り、2025年1月に行われた第101回箱根駅伝では、NIKE、adidas、asicsの3社が同程度のシェア数となり、僅差ながらadidasがシューズシェアNo.1となりました
 
先日、大迫傑選手が中国メーカー「リーニン」のシューズでマラソンの日本記録を更新しましたが、年明けの第102回箱根駅伝では、そのリーニンのシューズを履く選手が出てくるかもしれないという点も注目ではあります。また、ここ最近PUMAも長距離用シューズの技術開発に力を入れていて、じわじわとシューズシェアを広げています。
 
まさに“シューズシェア戦国時代”といった様相を呈していますが、そうした中、日本メーカーであるasicsが、とうとうシューズシェアNo.1になれるかどうかに注目したいところです。

asicsのシューズシェアに注目

2025年10月18日に行われた第102回箱根駅伝予選会では、上位100人に絞ると、asicsがシューズシェアNo.1となりました。
 
この上位100人は、箱根駅伝本番を走ることになるランナーが多いため、次こそいよいよasicsが箱根駅伝でシューズシェアNo.1を獲得するかもしれません。
 
そんなasicsは、最新シューズ「METASPEED RAY」を今年リリースしたばかりなのですが、この「METASPEED RAY」、バナナ1本よりも軽いという驚がくの軽さでランナーの間で話題になっています。
 
しかし、軽さ以外にも、「METASPEED RAY」には日本人向けの特徴的な特許技術が多く盛り込まれているのにも注目したいところ。それらはどのような技術なのでしょうか。そして、asicsはこの「METASPEED RAY」をもって、いよいよ箱根駅伝シューズシェアNo.1を獲得できるでしょうか。

>次ページ:これまでの箱根駅伝シューズシェア事情
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