箱根駅伝と並ぶ三大駅伝の一つである出雲駅伝では、今年は國學院大學が優勝し、もう一つの全日本大学駅伝は駒澤大学が優勝しました。しかし、箱根駅伝では青山学院大学が強さを発揮してくることも考えられますので、一体どのような結果になるのか予測が難しいです。
そうした優勝争いと共に、ランナーが履くシューズの「シェアNo.1」争いも年々激しさを増しています。
まさにシューズシェア戦国時代
数年前にNIKEが厚底シューズ旋風を巻き起こしたときは、NIKEが圧倒的なシェアを誇っていましたが、そこから各社が技術開発でしのぎを削り、2025年1月に行われた第101回箱根駅伝では、NIKE、adidas、asicsの3社が同程度のシェア数となり、僅差ながらadidasがシューズシェアNo.1となりました。先日、大迫傑選手が中国メーカー「リーニン」のシューズでマラソンの日本記録を更新しましたが、年明けの第102回箱根駅伝では、そのリーニンのシューズを履く選手が出てくるかもしれないという点も注目ではあります。また、ここ最近PUMAも長距離用シューズの技術開発に力を入れていて、じわじわとシューズシェアを広げています。
まさに“シューズシェア戦国時代”といった様相を呈していますが、そうした中、日本メーカーであるasicsが、とうとうシューズシェアNo.1になれるかどうかに注目したいところです。
asicsのシューズシェアに注目
2025年10月18日に行われた第102回箱根駅伝予選会では、上位100人に絞ると、asicsがシューズシェアNo.1となりました。この上位100人は、箱根駅伝本番を走ることになるランナーが多いため、次こそいよいよasicsが箱根駅伝でシューズシェアNo.1を獲得するかもしれません。
そんなasicsは、最新シューズ「METASPEED RAY」を今年リリースしたばかりなのですが、この「METASPEED RAY」、バナナ1本よりも軽いという驚がくの軽さでランナーの間で話題になっています。
しかし、軽さ以外にも、「METASPEED RAY」には日本人向けの特徴的な特許技術が多く盛り込まれているのにも注目したいところ。それらはどのような技術なのでしょうか。そして、asicsはこの「METASPEED RAY」をもって、いよいよ箱根駅伝シューズシェアNo.1を獲得できるでしょうか。
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