数年連絡を取っていなかった従姉の口出し
「高齢の母と二人暮らしを始めました。そこに何年も連絡を取っていなかった従姉が訪れ、『親孝行ができて幸せね』『(母に向かって)娘に甘えて思い通りにやってもらいなよ』などと言うのでモヤモヤします」今回、悩みを打ち明けてくれたのはトシエさん(仮名/60代女性・契約社員)です。
トシエさんは若いうちに離婚して以来一人暮らしを続けてきましたが、60歳で定年退職したのを機に、高齢の母との二人暮らしをスタートしました。トシエさんはまだ年金を受給しておらず、契約社員として週3日働いています。
「実家が賃貸の戸建て住宅で段差だらけだったこともあり、手すりなど環境の整ったマンションを新たに借りて暮らし始めることにしました。友人や親戚に引っ越しの連絡をしてしばらくたった頃、長らく連絡を取っていなかった従姉から電話があり、『はがきを見て懐かしくなった。おばちゃんが元気なうちに会いたいので遊びに行きたい』とのことでした」
引っ越し後の母は一人で退屈そうにしている時間が多かったため、トシエさんは従姉の来訪を快諾しました。従姉が遊びに来ると母は笑顔を見せ、従姉もうれしそうでした。
「来て早々、従姉は私に対して、『離婚して散々心配をかけたんだからおばちゃんを大切にね。あなたもやっと親孝行できて幸せね。おばちゃんの言うことを聞いてね』と言ってきたんですよ」
従姉はさらに母に対しても「せっかく娘と一緒に暮らしているんだから、何でも甘えて思い通りにやってもらったらいいのよ。もし体の調子が悪くなったりしても他人任せにしちゃだめよ。お金だってもったいないし」と、困ったアドバイスを連発。
従姉が帰った後、母は甘え癖がついたのかそれまで自ら分担していた家事も嫌がるようになり、何かと文句を言うことが増えてしまったと言います。
従姉とは会いたくないけれど
母も従姉も楽しかったようで、母は「次はいつ来てもらおうか」と乗り気で、従姉からも「また遊びに行くからよろしくね」と言われているそう。従姉は隣の県に住んでおり車で2時間ほど距離があるので、トシエさんは来てもらったお礼にガソリン代を渡しました。
「ガソリン代まで渡して好き放題言われたら割に合いません。従姉には3人の子どもがいますが、それぞれとあまりうまくいっていないと聞いています。夫のこともバカにしている様子で、夫婦仲もいいとは思えません。母はまた従姉を招きたいようですが、私はもうこりごりです」
トシエさんは従姉には二度と会いたくないけれど、自分が仕事でいない時に月1回ぐらいなら、母の話し相手として従姉に来てもらってもいいのではないかと悩みました。
「引っ越し後、一人で過ごす時間が増えた母のことが心配でした。母が楽しそうにしている姿を見てうれしい気持ちになったのも事実です。母が喜ぶのであれば、受け入れるしかないんですかね……」
亡き父に託された母の世話
実はトシエさんが悩む理由はもう1つあります。「5年前に他界した父から、亡くなる時に『母さんを頼む』と託されました。それが母との同居を決めた一番の理由です。進学、就職、結婚、離婚など人生の節目で最も寄り添ってくれた父には、感謝してもしきれません」
トシエさんは父のことを非常に頼りにしていました。人生の分岐点に立った際、よく話を聞いた上でいつも納得できる答えをくれた父。その父から「お母さんを頼む」と言われた以上、最後まで自分が面倒を見なければならないと、トシエさんは考えていました。
「将来母に介護が必要になった場合、私が中心になって支えていくつもりです。でも、自分1人ですべて対応できる自信はありません。母も従姉も『せっかく娘が同居しているんだから』と他人の世話になる考えはなさそうで、先行きが思いやられます」
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