今回はAll About編集部が実施した「ノートパソコン」に関するアンケートから、「高機能だと思うノートパソコン」の結果を紹介しつつ、ガジェット系ライターの上倉賢さんが、それぞれのメーカーの特徴、おすすめのユーザー層を解説します。
2位:富士通/票数44票
2位は「富士通」でした。「FMV」や「LIFEBOOK」シリーズを展開する日本の大手メーカーです。軽量モデルに高性能CPUを搭載するなど、携帯性とパフォーマンスを両立させたモデルを開発。使いやすさを追求したソフトウェアなども「高機能」というイメージにつながっているようです。回答者に富士通を選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「様々な機能があり、どれもレベルが高いから」(30代女性/静岡県)
「バッテリーの持ち時間、軽さ、セキュリティ機能などが充実しているから」(40代女性/愛媛県)
「慣れて親しんでいるせいか、とても使いやすく、必要な機能も全て揃っています」(50代女性/埼玉県)
「日本の大手メーカーのものは色々な機能がてんこ盛りだから」(30代女性/山梨県)
1位:Apple/票数116票
1位は「Apple」でした。独自の「Apple Silicon Mシリーズ」シリーズを搭載した「MacBook Air」や「MacBook Pro」は、その高い処理性能と電力効率が特徴です。ハードウェア(本体)とソフトウェア(macOS)を自社で一貫して開発・最適化しているため動作が安定しており、動画編集や音楽制作など、高いマシンパワーを要求されるクリエイティブな作業も快適に行えます。回答者にAppleを選んだ理由を聞くと、以下のような声が寄せられました。
「OSとハードが最適化され動作が安定しているため」(20代女性/愛知県)
「Webサイトを製作したり、芸術系のお仕事をされる方がMacを使用しているイメージがあるため」(20代女性/京都府)
「負荷がかかりそうな作業も問題なくやってくれるから」(40代女性/和歌山県)
「独自のチップによる処理性能の高さと、省電力・静音性を両立している点が優れているからです」(20代男性/静岡県)
専門家の解説
1、2位に選ばれた「Apple」「富士通」について、All About ノートパソコンガイドの上倉さんにお聞きしました。上倉:パソコンの性能とは、プロセッサの処理速度なのか、重さや薄さなのか、画面の見やすさなのかなど、何を重視するかによってかわります。スペック的な数字の高さよりも、パソコンの使用体験を性能が高いとすることもあります。このランキング上位に入っているのは、使用体験が高く満足度の高いブランドが選ばれているようです。
富士通の「FMV」シリーズは、日本の老舗パソコンブランドの1つです。一般的なパソコン利用で満足できる性能の製品が提供されています。ゲーミングPCのような数字上のスペックの高い製品はないですが、全体的な使い勝手などを評価しているようです。
パソコンは個別製品の善し悪しだけでなく、製品自体のサポートなどを気に入って長年同じブランドを使い続けているユーザーも多いことが高評価につながっているのではと思います。
Appleの「MacBook」シリーズは、一般的な利用で問題ない性能の「MacBook Air」、クリエイターなど向けに高性能な「MacBook Pro」があります。特に最上位モデルの「MacBook Pro」はAI機能を使う場合に大容量メモリが使えるなど、他社製品にはなかなかない高性能モデルも選べます。
「MacBook」シリーズは高性能モデルの選択も可能で、直販店などでのサポートが充実しており、対人でのさまざまな相談もできるため利用体験の満足度は高いと思います。
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【上倉賢プロフィール】
All About ノートパソコンガイド。個人的に欲しいパソコンの情報をまとめるため、1995年頃からノートパソコン専門サイトを開設。インターネット黎明期の1990年代から、ノートパソコンを中心にパーソナルコンピューティングに関する国内外での取材、記事執筆活動を行っている。
<調査概要>
調査名: 「ノートパソコン」に関するアンケート
調査方法: インターネットアンケート
調査期間: 2025年10月24~27日
調査対象: 全国10~70代の300人(男性:125人、女性:172人、回答しない:3人)
※回答者のコメントは原文のまま記載しています







