個人向け国債・変動10年を「金利1.10%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年(金利1.10%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は以下のとおりです。【半年後にもらえる利息】
・100万円×1.10%×1/2(半年間であるため)=5500円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「1117円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10年を金利1.10%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「5500円-1117円=4383円」となります。
参照:変動10年「第188回債」 財務省
個人向け国債「変動10年」は、長期で安心&柔軟に運用できる
個人向け国債は、国が発行する安全性の高い金融商品です。1万円から購入でき、元本や年率0.05%の最低金利を保証など、投資初心者にとっても安心して始められる点が人気の理由です。個人向け国債には、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3タイプがありますが、その中でも「変動10年」は一番人気。その魅力をご紹介します。
●定期預金より「引き出しやすい」安心感
最近は高金利の定期預金も人気ですが、定期預金は一般的に、途中でお金が必要になったとき一部だけ解約できないのが難点です。全額を解約する必要があり、その際は当初より低い金利が適用されてしまいます。
一方、「変動10年」は、購入から1年が過ぎれば1万円単位で中途換金が可能。
「全部は解約したくないけれど、少しだけ使いたい」といったときにも、柔軟に対応できます。定期預金並みの安全性を保ちながら、必要なときに必要な分だけ動かせるのが魅力です。
●金利が上がれば、利息もアップ
「変動10年」はその名の通り変動金利型なので、市場の金利が上がれば受け取る利息も増えます。
金利上昇局面では、長期間にわたって金利上昇の恩恵を受けられる点が大きなメリットです。将来の金利動向を見据えつつ、長期的に資産を増やしたい人に向いています。
●長期の資産づくりに最適
元本保証・最低金利保証があり、安心して長期運用ができます。「10年」と聞くと長く感じるかもしれませんが、1年後には解約(中途換金)も可能なので、実際には自由度の高い長期運用です。安定と柔軟性のバランスを重視したい人に、ぴったりの選択肢といえるでしょう。
さらに、個人向け国債は、1万円単位で譲渡や相続も可能です。将来の資産移転や相続対策としても活用できます。
個人向け国債の「中途換金」とは?
個人向け国債は、購入から1年間は解約(中途換金)できませんが、それ以降はいつでも1万円単位で中途換金が可能です。急な出費が必要なときにも対応できる点が安心ですね。ただし、中途換金をするときは、「直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685」が差し引かれるため、受け取れる利息が減る点には注意が必要です。
なお、1年以内でも特例として中途換金できるケースがあります。
・口座名義人が亡くなった場合
この場合は、相続人の方による中途換金が可能です。申請の際には、相続人たる地位を証明する書類などが必要になります。
・災害救助法が適用される大規模災害で被害を受けた場合
この場合は、災害救助法が適用された市区町村に居住されている口座名義人による中途換金が可能です。申請の際には、罹災証明書、罹災届出証明書といった公的機関が証明する書類などが必要となります。
いずれの場合も、詳しい手続きについては口座を開設されている取扱機関へお尋ねください。
参照:個人向け国債の中途換金についてのよくある質問 財務省
まとめ
個人向け国債「変動10年」は、元本保証の安心感と柔軟に引き出せる便利さが魅力です。さらに、金利が上がれば受け取る利息も増えるため、将来に向けた安定した資産運用のきっかけとして適しています。まずは、無理のない金額から始めてみましょう。








