2000円札の価値は今後上がる可能性あり
今後持っているだけで価値が上がりそうな現行紙幣と聞いて、皆さんはどのような紙幣を思い浮かべますか? エラー紙幣だと思う人もいるでしょう。もちろん、エラー紙幣もそうなのですが、多くの人がいまだ入手できる紙幣といえば、どの紙幣か分かりますか?それは、2000年に沖縄サミット開催を記念して発行された2000円札です。なぜ、2000円札の価値が高まりそうかといえば、すでに2003年に発行を中止しているからです。
まだ市場に流通しているものの、キャッシュレス決済の普及や2000円札が利用できるATMが少ないことなどを考慮すると、今後流通量はさらに減少していく可能性があり、後々プレミアムがつく可能性があります。
そんな2000円札の中でも、特に高額となるケースをコインオークションの結果をもとにご紹介します。2025年10月11日に入札が締め切られた第125回入札誌「銀座」では、2000円札が12万円(手数料込みで13万9800円)へと大化けしたのです。
ポイントはゾロ目、かつ英数字が1桁であること
今回落札された2000円札は、記番号(アルファベットと数字)の数字部分が「2」の横並びになっている、いわゆる“ゾロ目”と呼ばれる珍品です。しかも、頭のアルファベットがNの1文字です。アルファベットには1文字と2文字のケースがありますが、1文字のほうが初期に発行されているものであり、希少性は高くなります。しかも未使用品です。こうした理由から、額面の60倍にもなる高値で落札されたといえます。今回のゾロ目のような珍品は、収集家から人気があり、特に2000円札は他の紙幣に比べて発行枚数が少ないため、なかなか市場に出てこないことも、価格を押し上げた要因の1つと思われます。
未使用の2000円札を確保しておこう
現在も2000円札は流通はしているため、探せばゾロ目のものも見つかる可能性があります。では、2000円札はどこで入手できるのでしょうか。実は銀行や郵便局の窓口で両替をすることで入手することができます。どこの支店でも必ずできるわけではないものの、両替してもらえる可能性は高いでしょう。
また、沖縄県では現在でも一定の流通量が保たれているため、沖縄旅行の際に銀行のATMなどで出金することでも入手可能です。
今のうちに入手しておきたいのは、未使用の2000円札です。「2000円の価値は2000円」だと思うかもしれませんが、流通量が減れば減るほどプレミアムがつく可能性があるからです。例えば、昔の聖徳太子の1万円札や5000円札のように、多少なりともプレミアムがつく可能性があるのです。
もちろん、ゾロ目やキリ番(100000や200000などキリのよい数字)などであれば高値になることは間違いありません。未使用の2000円札を100枚の束で保管しておくのも、リッチな気分を味わえていいかもしれません。
<参考>
第125回入札誌「銀座」 Lot番号:574 守礼門2000円札 1桁 N222222P
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