経済的にゆとりのあるパワーカップル世帯は、住まいを選ぶ際にどんなことを重視しているのでしょうか?
パワーカップルが重視しているポイントは?
住宅購入の際に最も重視したポイント(3つまで回答可)について、パワーカップル(世帯年収1400万円以上)とミドル層(世帯年収600万~1000万円)に尋ねたところ、パワーカップルは「価格」よりも「立地(周辺環境)」や「駅からの距離」を優先する傾向が見られました。 この結果について、「高い経済力を持つパワーカップルが、住宅選びにおいて価格よりも立地や周辺環境といった『暮らしの質』を優先している」と同社は分析しています。また、立地や駅近といった条件は、将来的な資産価値にも影響を与える要素です。経済的に余裕のある世帯だからこそ、長期的な価値まで視野に入れて選んでいるといえるかもしれません。
夫婦間の「お金の価値観」に初めて触れるきっかけに
また、パワーカップルを対象に、住宅購入の過程でパートナーについて「初めて知ったこと」があるかを尋ねたところ、経済観念に関する回答が上位に挙がりました。男性が妻について初めて知ったこと
1位「お金に対する不安や将来への備えが強い/弱いと気づいた」
女性が夫について初めて知ったこと
1位「相手の貯金額(資産状況)を初めて知った」
結婚後も、パートナーの知らなかった一面に気づくことは少なくありません。住まいの購入が、価値観やお金に対する考え方を改めて共有する機会にになっていることがうかがえます。
購入後の「後悔」、女性は男性より約20%も多い結果に
さらに、住宅購入後に「後悔した」と感じた点があるか尋ねたところ、パワーカップル全体では「特に後悔している点はない」が44.8%と約半数に上りました。ただし、男女別で見ると、女性のほうが男性より約20ポイント高く、ほぼすべての項目で、男性よりも女性の方が高い割合で後悔していることが分かりました。女性が最も多く挙げた後悔の点は、「駅からの距離」と「日当たり」が同率1位でした。次いで「間取り」「デザイン・内装」と続いています。 今回、後悔した点として挙げられた「間取り」や「デザイン・内装」は、リノベーションによって後から改善することも可能です。同社は、後悔のない住まい選びのためには、変えられない条件(立地や日当たり)と変えられる条件(間取りや内装)を正しく見極めることが大切と結んでいます。
一般的には「予算ありき」で住まいを選ぶ人が多い中、今回の調査では、パワーカップル世帯が価格よりも、暮らしの快適さや将来価値につながる立地条件を重視する傾向が見られました。また、住まいの購入をきっかけにお互いの経済観念を知る人も多いようです。購入前にお互いの価値観や優先順位をすり合わせておくことが、後悔のない住まい選びにつながりそうです。
【調査概要】
調査期間:2025年6月26日
調査方法:ウェブアンケート
調査対象者:東京23区在住の男女20~50代(世帯年収600万~1000万円および1400万円以上、マイホーム所有者)
有効回答数:600名(パワーカップル259名/ミドル層341名)
※世帯年収1400万円以上の夫婦をパワーカップルと定義
出典:【パワーカップルの住まい選びに関する調査】パワーカップルの住宅購入、男性は『価格』重視、女性は『日当たり』重視 マイホーム購入後、妻は夫より約20%多く“後悔”している結果に