個人向け国債・固定3年を「金利0.93%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定3年(金利0.93%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.93%×1/2(半年間であるため)=4650円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「944円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定3年を金利0.93%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「4650円-944円=3706円」となります。
参照:固定3年「第184回債」財務省
個人向け国債「固定3年」を活用するには?
個人向け国債には「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類があります。この中で、固定3年はやや人気が低め。理由の1つは、金利が他のタイプより低く設定されていることです。しかし、固定3年ならではの活用方法もあります。●3年後に使う予定がある資金を安全にプールできる
教育費やリフォーム代、旅行資金など「3年後に使う」と決まっているお金を、元本保証付きで預けておけます。普通預金より利息が得られるうえ、減らさずに確実にキープできるのは安心です。
●金利変動を気にせず、利回りを固定できる
購入時点の適用金利が3年間続くので、将来の金利動向に左右されません。「短期間で確実にいくら利息がもらえるか」を把握できる点は、シンプルで分かりやすい仕組みです。
●投資初心者でも始めやすい
「いきなり10年は不安」という方にとって、3年という期間は無理なく取り組みやすい期間です。投資の入門編として利用する人もいます。
中途換金はできる?
個人向け国債は、購入から1年間は換金できませんが、それ以降は1万円単位で中途換金が可能です。固定3年でも同じルールが適用されるので、「急な出費ができたらどうしよう」という不安にも対応できます。ただし、中途換金するときは、「直前2回分の利子×0.79685」が差し引かれる点に注意しましょう。この場合、利息が少し減ってしまいますが、元本は保証されています。
また、特例として購入から1年未満でも、以下の場合には中途換金が認められます。
・口座名義人が亡くなった場合
・災害救助法が適用される大規模災害で被害を受けた場合
その際は、相続人たる地位を証明する書類や罹災証明書、罹災届出証明書といった公的機関が証明する書類などが必要となります。具体的な手続きは口座を開設されている取扱機関で確認しましょう。
まとめ
「固定3年」は「変動10年」や「固定5年」に比べて金利こそ控えめですが、「3年後に使う予定がある資金を減らさず保有したい人」には適しているといえるでしょう。もし急にお金が必要になっても、1年経過後なら中途換金も可能です。資金の柔軟性を確保しつつ、旅行やリフォームなど近いイベントの資金置き場所としては、安心感があるといえるでしょう。