夫婦関係

「義姉からセクハラされて……」夫たちが悲鳴をあげた、実録・妻実家の「しんどすぎる面々」

夫の実家がしんどいという妻の悩みはよく聞かれますが、義実家付き合いにストレスを感じているのは夫たちも実は同じ。そこで今回は、妻の実家に帰省した夫たちの悲惨な体験談をご紹介します。※サムネイル画像:PIXTA

三松 真由美

三松 真由美

夫婦関係 ガイド

会員1万3000人を超えるコミュニティ「恋人・夫婦仲相談所」を運営し、夫婦仲の改善、セックスレス対処法ED予防法を真剣に考える夫婦仲コメンテーター。的確なアドバイスにファンが多く、マスコミ取材や著書執筆、講演多数。『オトナのお悩み保健室』サービス開始。

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義母が孫に食べさせようとしたプリンの賞味期限が……(画像:PIXTA)

義母が孫に食べさせようとしたプリンの賞味期限が……(画像:PIXTA)

私が運営する恋人・夫婦仲相談所で、毎年8月のお盆と年末年始に必ず増える相談テーマが「夫の実家への帰省問題」。妻と夫の実家の関係に関するお悩みは、夫婦関係における永遠の課題なのです。
 
しかし、近年は「妻と夫の実家」だけでなく、「夫と妻の実家」の関係に関するお悩みも目立つようになってきました。
<目次>

妻と実家の「距離の近さ」が夫のストレスに

その理由として考えられるのは、妻と妻の実家の距離感の近さ。近年の共働きの増加に伴い、小さい子どもを抱えるワーキングマザーの支援を、妻の実家が担うことが増えています。労働時間の長い妻に代わって祖父母が子どもを預かったり、塾や習い事の送迎をするのはよく見る風景です。
 
日常的に関わる機会が多ければ多いほど、自分たちの家族と妻の実家の距離感が近くなります。さらに、祖父母が支援しやすいように、妻が実家の近くに住むケースも増加中。そうなると、かつては妻の専売特許だった「義実家に関するお悩み」を夫が抱えることになるのも納得がいきます。

そこで今回は、この夏の総決算として、「夫と義実家との悩み」を紹介します。

お悩みケース1:「昭和オヤジのマウント」

「会社マウント」を取る義父にうんざり(画像:PIXTA)

「会社マウント」を取る義父にうんざり(画像:PIXTA)

ケイタさん(41歳・仮名)が悩んでいるのは、義父との関係。日本を代表する自動車メーカーの1つで長く働いていた義父は、退職した今でも「会社」が価値観の全てだそう。
 
「僕は中堅の機械部品のメーカーに勤めていて、たまたま、義父の勤めていたメーカーが最重要取引先です。つまり義父にとって僕は、娘の配偶者というより下請けメーカーの社員。何かというと『ケイタ君の会社はわが社がいなかったらとっくに倒産してるぞ。ケイタ君が働けているのも、うちの会社のおかげだよなあ』と、会社マウントを取ってきます。
 
昭和の人だからしょうがない、と気にしないようにしていますが、腹が立つのは相手の会社の規模によって態度を変えること。

妻の妹の夫はメガバンク勤務なものですから、その彼には『いやぁ、ヒロト君の銀行にはうちの会社もホントにお世話になって。いろいろ融資を受けて助かった時期もあったんだよ。ヒロト君にも感謝しなくちゃいかんな』とぺこぺこしてるんです。義父にとっては会社の大きさ=その人物の価値で、そんな義父と過ごさなければいけない妻の実家への訪問はイライラすることばかりです」

お悩みケース2:「もったいない・捨てたらアカン……義母の衛生観念」 

義実家の冷蔵庫内がカオスだった(画像:PIXTA)

義実家の冷蔵庫内がカオスだった(画像:PIXTA)

サトルさん(41歳・仮名)が悩んでいるのは、義母との関係。おとなしい義父を尻に敷き、義実家を支配しているだけでなく、義母は衛生観念に問題があると言います。
 
「義母は自分の味方になる人には優しいですが、いったん相手を敵とみなすと、あからさまに冷たい態度を取り、嫌がらせをします。どうも僕は、今年の正月に帰省した時に嫌われたようです。彼女はものを捨てられないタイプで、家の中もものが多め。冷蔵庫は奥が見えないぐらいいつもパンパンです。

おせち料理を食べた後、5歳の娘に『プリンがあるで』と出してくれたカップ入りプリンが、賞味期限切れでした。僕は『これ、賞味期限が過ぎてるから、やめておこうか』と小さな声で娘に言ったのですが、それを耳にした義母がすぐに、『サトルさん、賞味期限はおいしく食べられる期限ってことやから、腐っとるのとちゃうで』と。そして、『食べものは捨てたらアカン』と、ギロリと睨まれました。
 
もちろん、僕だって意味は知っています。でも娘が食べようとしたプリンは賞味期限を4カ月も過ぎていたんです。冷蔵庫の中で4カ月もプリンが放置されるぐらい庫内がカオスになっているのもひどいし、それを平気な顔で孫に食べさせようとする、その衛生観念が許せません。

多分、そのときに僕は彼女に『敵認定』されました。互いに『もうこいつとは会いたくない』って思ってるんだから、帰省は妻と娘だけで……。いや、また賞味期限切れのものを食べさせられると困るから、妻だけ帰省でいいのではと思っています」

 お悩みケース3:「こじらせバツイチ姉の地雷攻撃」

妻の姉の存在がストレスに(画像:PIXTA)

妻の姉の存在がストレスに(画像:PIXTA)

タイガさん(37歳・仮名)が悩んでいるのは、義姉との関係。妻より4歳年上の姉はバツイチ子なしで実家住まい。趣味はアイドル系アニメの推し活で、常に実家にいる面倒な存在だそうです。
 
「このお盆休み、妻の実家に初めて1歳の息子を連れて帰省しました。義母は妻の出産前から東京に来ていろいろ手伝ってくれたので孫とは対面済だったのですが、義父は孫と初対面。『ウチは娘二人だったから、男の子が生まれてくれて嬉しい』と大感激してくれて、義母と二人で孫に夢中でした。でも、そんな雰囲気を義姉はシラけた顔で見ていました。

子宝にも恵まれて幸せそうな妹一家の帰省が気に障るのか、妻が話しかけても明らかに無視。そのくせ、僕には愛想よくいろいろと話しかけてくるのです。

『タイガさんって、イケメンだし、モテたでしょう。恵美の前に何人彼女がいたの?』とか。さらには子どものオムツ替えをしている僕に向かって『子育てってしんどいでしょ。夫も参加しろって風潮だしね。ホントはオムツ替えなんかやりたくないわよね? めんどくさいって思ってない?』などと、うっかり答えようものなら、夫婦仲にひびが入りそうな地雷を仕掛けてきます。
 
さらには『あら、意外と筋肉質なのね』と言いながら僕の腕にべたべた触ってくるなど、妻が嫌がりそうなことをわざとしてきます。その手を振り払うこともできず困っている様子を、妻が遠くから冷たい目で見ているという有様。義父母はいい人なのですが、義姉がいると思うと妻の実家に行きたくありません」
 
個性あふれる義父母やきょうだいに悩むのは、夫も妻の一緒のようです。

仕方がない、と受け流せればいいのですが、あまりに理不尽なことにはキチンと反論し、距離を置くことも対策の1つと言えるでしょう。 
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