個人向け国債・変動10年を「金利0.97%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年(金利0.97%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は以下のとおりです。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.97%×1/2(半年間であるため)=4850円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「985円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10年を金利0.97%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「4850円-985円=3865円」となります。
参照:変動10年「第185回債」 財務省
個人向け国債を選ぶ6つの理由
個人向け国債は、国が発行する“初心者向け”の資産運用商品。銀行や証券会社、郵便局、銀行などで気軽に購入できます。ここでは、そんな個人向け国債が選ばれている6つの理由をご紹介します。●個人向け国債を選ぶ理由1:元本割れがない
個人向け国債は、満期になると最初に預けたお金(元本)がそのまま返ってきます。例え景気が変動しても、元本価格が変動することはありません。利子も半年ごとに国から支払われるので、「お金を減らしたくない」という人にも安心して始められる商品です。
●個人向け国債を選ぶ理由2:国が発行元になっている
個人向け国債は、日本政府が発行する債券で、元本が保証されているため、はじめて資産運用をする方にも安心して選べる金融商品です。
一方で、企業が発行する債券である社債は、万が一その企業が経営不振や倒産に陥った場合、元本が戻らないリスクもあります。その点でいえば、国が責任を持って返済する個人向け国債は、安全性の高い選択肢と言えるでしょう。
●個人向け国債を選ぶ理由3:最低金利の「0.05%(年率)」を保証
個人向け国債には「変動10(10年満期・変動金利)」「固定5(5年満期・固定金利)」「固定3(3年満期・固定金利)」の3つのタイプがあります。
いずれのタイプでも、経済状況により市場金利が下がったとしても、年0.05%の最低金利が保証されています。
●個人向け国債を選ぶ理由4:購入のチャンスが多く、手続きもカンタン
個人向け国債は毎月発行されているため、購入タイミングが豊富で始めやすいのも特長です。
2025年7月時点では、全国882カ所の銀行や証券会社などの金融機関で取り扱いがあります。日常的に使っている金融機関で手軽に申し込めるので、忙しい人でも無理なく始められます。取り扱い先の詳細は財務省のホームページで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧 財務省
●個人向け国債を選ぶ理由5:譲渡・相続ができて柔軟に対応可能
個人向け国債は、1万円単位で譲渡や相続が可能です。将来の資産移転や相続対策としても活用できます。
●個人向け国債を選ぶ理由6:購入も中途換金も1万円からOK
個人向け国債は、1万円から購入できるため、まとまった資金がなくても無理なくスタートできます。さらに、購入から1年間は解約できませんが、それ以降はいつでも1万円単位で中途換金(解約)が可能です。急にお金が必要なときも対応しやすい商品です。
ただし、中途換金時には、直前2回分(過去1年分)の各利子額(税引前)に0.79685を掛けた金額が差し引かれます。