今回はマーチャンダイジング・オンの提供する流通POSデータサービス「RDS-POS」をもとに、2024年度の「レトルトカレーの売上」をランキング化。その結果とともにカレー研究家のスパイシー丸山さんが、商品の特徴などについて解説します。
3位:「ボンカレーゴールド 中辛」

3位は「ボンカレーゴールド 中辛」 ※画像:大塚食品 公式Webサイト
2位:「プロ クオリティ カレー 4袋入り 中辛」

2位は「プロ クオリティ カレー 4袋入り 中辛」 ※画像:ハウス食品 公式Webサイト
「プロ クオリティ」のカレーには中辛だけでなく、「まろやかブレンド」「辛口」「贅沢な濃厚」「ブラック」、そして「ハヤシ」もありバラエティー豊か。湯せんでも電子レンジでチンしてもOK。
1位:「咖喱屋カレー 中辛」

1位は「咖喱屋カレー 中辛」 ※画像:ハウス食品 公式Webサイト
そのまま食べてもトッピングしてもおいしい
それぞれの商品の特徴、最近のレトルトカレーのトレンドなどについて、スパイシー丸山さんにお聞きしました。スパイシー丸山:多種多様なレトルトカレーがある中、1968年発売のボンカレーから「ボンカレーゴールド中辛」が3位にランクイン。昔懐かしいあの味が食べたくなり、つい手に取ってしまう人も多いのではないでしょうか。カレーの上に卵を落とすとさらにほっこりとしたおいしさが広がります。
続く2位は2016年発売のハウス食品「プロ クオリティ カレー 中辛」。具材らしい具材は入っていないものの、レストランのような欧風カレーがリーズナブルに楽しめる手軽さがウケてヒット商品に。そのまま食べてもおいしいのですが、揚げ物やグリル野菜などをトッピングするのもオススメです。
そして堂々の1位は、同じくハウス食品で1999年発売の「咖喱屋カレー 中辛」でした。お手頃価格なのにしっかりとした具材感と、王道ながらもワンランク上のおいしさが魅力と言えるでしょう。完成度が高いので、白米だけでなく麺類やパンにそのままかけてもおいしく楽しめますよ。
カレールーは定番商品が圧倒的な強さを持っていますが、レトルトカレーは比較的新しい商品も上位に入ってくるのが興味深いところ。レトルトカレー市場はまだ成長途上にあり、今後も新たなヒット商品が生まれていきそうです。
【スパイシー丸山プロフィール】
カレー研究家。日本野菜ソムリエ協会カレーマイスター養成講座講師。レシピ、食べ歩き、商品情報など、カレーにまつわるさまざまなトピックを日々発信。インド料理からお家カレーまで幅広く精通する。『マツコの知らない世界』(TBS系)ほかメディア出演多数。エスビー食品公式YouTubeカレー番組『カレバラ』出演中。著書に『初めての東京スパイスカレーガイド』(さくら舎刊)。
<参考>
マーチャンダイジング・オン RDSスーパー全国 レトルトカレー 2024年4月~2025年3月 100店舗当たり累計販売金額
※RDS MD分類:レトルトカレー分類から抽出
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