
夏のバッテリーにご用心 ※画像:独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE) 公式X
独立行政法人製品評価技術基盤機構(以下、NITE)は2025年7月22日に公式X(旧Twitter)アカウントを更新。モバイルバッテリー発火時の対処法を発信し、ユーザーに注意を呼び掛けた。
水で消せる? モバイルバッテリー火災、正しい対処法を公開
NITEは「モバイルバッテリーの消火には『水』も使用できます!」「近くに消火器がない場合は、“火花が収まったあとに”ペットボトル等で大量の水をかけて消火しましょう!」とコメントし、1本の動画を投稿した。NITEによると、2020年~2024年までの5年間に寄せられた製品事故情報のうち、「リチウムイオン電池搭載製品」に関する事故は1860件。そのうち約85%に当たる1587件が火災に発展していた。
事故は春から夏にかけて増加し、特に6~8月にピークを迎える。発火の原因としては、リチウムイオン電池内部に可燃性ガスがたまることが挙げられる。そこに強い衝撃や外力が加わって内部部品が破損した場合や、過充電によって熱が発生した場合に、ガスに引火してしまうようだ。
なお、NITEは異常別にモバイルバッテリーの対処法をまとめた画像も投稿している。モバイルバッテリーがもし膨らんだ場合、金属製容器や土鍋に入れて延焼しないようにしてから、 販売事業者へ相談すること。また、発火した場合は大量の水をかけて消火し、可能な限り水没させて消防署に通報をすることを呼び掛けている。
今回の投稿にSNSユーザーからは「“水はダメ”と言う人いても具体的な対処法答えている人見たことなかったから助かる」「怖い怖い」「いよいよ社会問題に」「発火事故は洒落にならない」「まじで、管理に気をつけないと……」などの声が寄せられた。
リチウムイオン電池製品の火災を防ぐ3つのポイント
さらにNITEは公式Webサイトで「リチウムイオン電池搭載製品」の火災事故を防ぐ3つのポイントを紹介。備えあれば憂いなし。身近で便利な製品であるからこそ、正しい知識と使い方を心掛けたいところだ。1:正しく購入する
・連絡先が確かなメーカーや販売店から購入する
・リコール対象ではないことを確認して購入し、購入後も常に最新の情報をチェックする
・安価な「非純正バッテリー」が抱えるリスクについて理解する
2:正しく使用する
・高温下に放置するなどして熱を与えない
・強い衝撃を与えない
3:正しく対処する
・充電・使用時は時々様子を見て、異常を感じたらすぐに充電・使用を中止する
・万が一発火した場合は大量の水で消火し、可能な限り水没させた状態で、119番通報する
モバイルバッテリー発火時の対処法
— ナイト(独立行政法人 製品評価技術基盤機構) NITE公式 (@NITE_JP) July 22, 2025
モバイルバッテリーの消火には『水』も使用できます!
近くに消火器がない場合は、“火花が収まったあとに”ペットボトル等で大量の水をかけて消火しましょう!
※消火できないと思ったら、すぐに避難して消防に通報しましょう! https://t.co/vm0ySt42J8 pic.twitter.com/24QkL8siXA
<参考>気温上昇中、夏バテ注意!
— ナイト(独立行政法人 製品評価技術基盤機構) NITE公式 (@NITE_JP) Jun
モバイルバッテリー、ハンディファン・・
充電して使える製品は熱に弱く、夏に事故が多くなります。
車内保管、異常放置は絶対NG
体もバッテリーも夏バテに注意してください!
プレスリリース資料はこちらhttps://t.co/rIbz8FgPl2 pic.twitter.com/LeecyIAck5
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)公式X 2025年7月22日
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)公式X 2025年6月26日
独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)公式Webサイト「『夏バテ(夏のバッテリー)』にご用心 ~『リチウムイオン電池搭載製品』の火災事故を防ぐ 3 つのポイント~」
※コメントは原文ママ
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