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カレンダーアプリの予定が海外でずれる原因とアプリの設定
そもそも、なぜ海外でカレンダーアプリの表示がおかしくなるのでしょうか。これはスマホが現地のネットワークに接続すると、端末のタイムゾーン設定が変わり、自動的に現地時間に切り替わる機能があるからです。時計としては便利な機能ですが、予定が意図せず現地時刻表示になると一瞬混乱してしまうかもしれません。例えば、日本とパリの時差は8時間(サマータイム時は7時間)。日本時間の朝10時は、パリでは午前2時(または3時)になります。カレンダーが現地時間モードになっていると、「10時の予定」が「2時の予定」として表示されてしまうわけです。深夜2時にホテルのロビーに集合なんて、どう考えてもおかしいのですが、一瞬焦ってしまうかも。
ただ、日本は世界的に早い時間帯にあるので、海外の予定を誤ってスキップしてしまうという事態が起こりにくいのはありがたい点です。アメリカやヨーロッパにいるときは、先の予定が早めに表示されるので、見落とすリスクは比較的低め。ただ、トラブルを避けるには、予定の登録やアプリの設定を気にする必要があります。
Googleカレンダーアプリの設定方法
まずは使っている人も多い、Googleカレンダーについて。海外旅行中の現地の予定を日本で登録する場合は、詳細オプションの中に「タイムゾーン」を設定できる項目があるので、ここで訪問先の都市を選択しておきます。 仕事用などの理由で、旅行中も常に日本の時間でGoogleカレンダーをチェックしたい場合は、アプリの「設定」>「全般」を開いて、「デバイスのタイムゾーンを使用」をオフにし、その下のタイムゾーンを「日本標準時」に合わせておきます。GoogleカレンダーPCブラウザの設定方法
パソコンは電源を入れても、スマホのように自動的に時間は変わらないので、予定は日本と同じように見ることができます。もし、現地の時間も表示させたい場合は設定画面で「セカンダリタイムゾーンを表示する」を設定しておくと、どちらの時間も見ることができます。パソコンのブラウザで開いた場合、右上の歯車アイコンから設定画面に入れます。「全般」タブの中に「タイムゾーン」という項目があり、ここで「セカンダリタイムゾーンを表示する」にチェックを入れると、カレンダーの時間軸に2つの時間帯が表示されるようになります。
これがあると、例えば「日本時間の15時は、パリでは朝の8時か」というのが一目で分かります。日本とやりとりしながら海外出張する人には便利です。
iPhoneのカレンダーアプリの設定方法
他のカレンダーアプリも同様に設定を確認しておきます。iPhoneのカレンダーアプリなら、海外の予定を登録するときに、時間帯を現地に合わせます。新規イベント作成画面で時刻設定部分をタップすると、上部に「時間帯」という項目が表示されるので、ここで予定の都市を選択します。 もし、常に日本の時間帯でカレンダーを表示したい場合は、「設定」>「アプリ」>「カレンダー」を選び、「時間帯を指定」をオンにして、表示したい時間帯を「東京」などに指定しておきます。旅行計画アプリの設定方法
「tabisuru」のような旅行計画管理アプリを使うときも、予定を入れるときに時間帯を選べるので、正しく設定しておきましょう。アプリによって仕様が異なるため、使い始める前に設定方法を確認しておくと安心です。デジタルカレンダーなどは便利な反面、設定を間違えると旅の途中のトラブルのもとになることも。ぜひ正しく設定して、楽しい旅行にしてください。