最近よく耳にする「メスうなぎ」
そんな中、最近よく耳にするのが「メスうなぎ」という言葉。イオンリテールはイオンやイオンスタイルなど(一部店舗を除く)で、メスうなぎの蒲焼「うなくい~ん」を販売します。メスうなぎとはいったいどのようなうなぎなのか。また、オスうなぎとはどのような違いがあるのか。All About うなぎガイドの山室賢司さんに聞きました。
メスとオスの違いは?
――そもそもメスうなぎとはどのようなうなぎなのでしょうか?山室:うなぎは通常の養殖過程では9割以上がオスになる傾向があります。そんな中、近年、養殖技術が向上し、餌に大豆イソフラボンを混ぜることで、うなぎの性別のメス化を促す技術が用いられるようになりました。この技術により、養殖うなぎの約9割がメスになるように調整することが可能になりました。
――メスうなぎとオスうなぎの味や食感にはどのような違いがあるのでしょうか?
山室:メスうなぎはオスよりも大きく育つことで、身は厚く、ふっくら柔らかくジューシーな食感になります。甘みやうまみが豊かでコクがあるという特徴があります。
――物価高の今、スーパーで手頃な蒲焼を購入する人も多いと思います。スーパーで購入したうなぎの蒲焼をおいしく食べる方法はありますか?
山室:スーパーのうなぎをおいしく食べる方法はインターネット上などでもいろいろなものが出ていますが、今回は“簡単でおいしい”食べ方をご紹介します。
まずうなぎをパックから取り出し、うなぎについたタレを水でサッと洗い流します。これは、タレに生臭さがある場合があるためです。
水洗いしたうなぎをキッチンペーパーで軽く水分を取ったら、トースターに皮目を下にして置き、香ばしく焼き上げていきます。まず1000Wで3分程度焼いて様子を見てください。タレは焦げやすいので、タレは塗らずに焼いてくださいね。
身側が焼けたら、ひっくり返して皮側を焼きます。同じく1000Wで3分程度焼いて様子を見てください。もしも皮側をパリッと仕上げたいときは、皮側の焼き時間を1~2分程延長してください。
ちなみに、電子レンジでチンするだけだと、身が硬くなってしまったり、パサついたりしてしまいがちです。おいしく食べるならトースターでの調理がおすすめです。
焼き上がったら、蒲焼をまな板の上に置き、食べやすい大きさ(1cm間隔)に刻みます。そして、刻んだ蒲焼にタレを刷毛で塗ります。使用するタレは市販されているうなぎ専門店のタレを使用するとよりおいしくなりますよ。
最後にご飯にもタレを適量かけて刻んだ蒲焼をご飯の上に敷き、わさびや大葉などを添えてさっぱり感を加えたら完成です。最後にだし汁を入れてうなぎ茶漬けとしても楽しむことができます。
【山室賢司プロフィール】
鰻専門のフリーライター。東京下町生まれの鰻好きな鰻オタク。2000年頃より鰻屋さん探訪を始め、今では1000軒を超える。テレビ・ラジオなどメディア出演経験もあり。All About うなぎガイド。
<参考>
イオン プレスリリース「“土用の丑の日”商品を7月1日より順次展開」