なにげなく使っている日傘ですが、実は寿命があるのをご存じでしょうか。今回は、日傘の寿命と長持ちさせるためのコツをご紹介します。
日傘の寿命は何年?
日傘の寿命は、2~3年が目安となっています。特にUVカット加工がされた日傘は、長く使っているうちに紫外線を防ぐ効果が少しずつ落ちていくので、表面的にはきれいに見えていても、効果が十分でないこともあるため注意が必要です。目に見えないUVカット効果なので、気になる人はUVチェッカー(UV測定器)を使うといいでしょう。UVチェッカーはネット通販やホームセンターなどで1000~3000円程度で購入できます。日傘は、材質や使い方によって劣化のスピードも異なってくるので、確実にUVカット効果を生かしたいのであればUVチェッカーを利用することをおすすめします。
日傘を交換するタイミングは?
・UVカット効果が劣化したUVチェッカーを使って計測をし、効果が薄れてきたら交換時です。UVカット加工は、経年劣化や摩擦・紫外線の影響で少しずつ効果が落ちます。特に「UVカット加工」タイプの日傘(生地そのものにUVカット素材が練り込まれていないタイプ)は、使用2~3年で性能が目に見えずに落ちることが多いです。
・生地同士がくっつくようになってきた UVカット加工がされている生地によっては、数年たつと生地同士がくっついてしまうようになることがあります。この場合は、生地が経年劣化しているので交換するのがいいでしょう。
・生地が色あせてきた
生地が色あせてきたということは、UVカット効果も薄れているはず。交換時と考えていいでしょう。
・傘の開閉がしにくくなった
傘の骨が曲がると開閉がしにくくなります。無理に開閉しようとするとけがをしてしまったり、利用しているときに風で折れてしまったりする可能性も。そのため、開閉がしにくくなってきたら早めに交換するといいでしょう。
日傘を長持ちさせるための使い方とメンテナンス
日傘を長持ちさせるためには、使い方や保管方法、定期的なお手入れが大切です。1. 使うときの注意点
・雨傘との兼用を避ける
→ 日傘専用のものは防水加工されていないものが多くあり、雨に濡れると生地が傷みやすくなります。急な雨に降られたときは、すぐに拭いて乾かしましょう。
・強風の日は使用を避ける
→ 骨が曲がったり、生地が破れたりする原因になります。
2. 使用後のケア
・使い終わったら陰干しを
→ 汗や湿気で傘の内側に湿り気が残っていることがあります。そのまま閉じてしまうと、カビやサビの原因に。帰宅後は広げて風通しのよい日陰に干しましょう。
3. 保管の工夫
・直射日光や高温多湿を避けて収納
→ 風通しがよく湿気の少ない場所で保管することで、カビの発生を防げます。
・シーズンオフには専用の袋やカバーに入れて保管
→ ホコリや日焼けから守れます。
4. 汚れがひどい場合のメンテナンス
・傘の表面を乾いた布で軽く拭く
・中性洗剤を薄めた水で布を湿らせて拭き取り、その後に水だけで濡らして絞った布ですすぎ拭きをする
・風通しのいい場所で陰干しをする
正しく使い、こまめに手入れすることで、日傘は数年しっかり活躍してくれます。お気に入りの日傘を長く大切に使いましょう。