前作で伝えきれなかった3つのテーマを掘り下げる

第1弾からより強くなった想いや『PRIME WOOD』の未来について、営業推進部の中野邦彦(ナカノクニヒコ)、資材開発部の安岡拓也(ヤスオカタクヤ)の2名がご案内します。
第1弾『ONE&ONLY Story of PRIME WOOD』のご紹介はこちら>>
中野「前作でまず伝えたかったのは、木質感豊かな家をつくるための住友林業の部材へのこだわりです。『PRIME WOOD』というブランドの考え方、独自の生産・開発体制、加工技術など、比較的わかりやすいものを中心に編集しています。
今作では、さらに詳しくご紹介したい3つのテーマに力を入れました。」
世界中の産地を訪ね、質の良い木々を調達する旅を表現

住友林業は、汎用的な部材を仕入れて家に当てはめるのではなく、素材から吟味して調達するのが特徴です。今作のブックでは、『PRIME WOOD』を追求するための厳選した木材を調達する旅が核となっています。
安岡「撮影や取材は主に北米で行い、私たちが普段の業務で行っていることをお伝えしています。北米はオークの産地なのですが、育つ環境によって木材の色や品質が異なります。理想とする仕上がりを目指すためには、樹木が育つ山と森を選んで仕入れる『調達』は非常に重要なのです。
山の近くには、木を伐って加工する製材所が点在しています。長く提携している各地の製材所を訪ねて、住友林業の家にふさわしい木材であることを実際に目で確認します。北米だけでなく、欧州や東南アジアなど、世界中で調達の旅は繰り返されます」
実際に目で見て確認するということは、日本の国産材も含め、自社で製造するすべての『PRIME WOOD』の製品で行われています。
安岡「木材は、樹種にもよりますが、直径80cm~100cmに育つまでに80~100年ほどの年月を要します。温暖化など気候の影響も受けるので、毎年現地に足を運び、その変化を中長期で見極めることは欠かせません」
中野「最近はアッシュ材の人気が高まるなど、住宅のトレンドやお勧めしたいコーディネートによっても、調達の方法は変わってきます。特に今回のブックでは、調達へのこだわりを詳しくご紹介していますのでご注目ください」
我が家に『PRIME WOOD』を取り入れる実例集

中野「今作では、ダイニングやリビングなど、当社の木質部材を活かした空間や暮らしのひとコマを切り取った風景をたっぷりと掲載していますのでお楽しみください。それぞれの樹種の個性や風合いをまとめた樹種図鑑も、お好みの部材を選ぶ参考にしていただければと思います」
また、フロア材が映える空間デザインや、インテリアコーディネートのモデルケースも充実しています。
安岡「今回取材した北米の製材所の中に、先祖から4代続く木こりの方々に参加いただいているのですが、山の中で“あなたたちが伐った1本の木は、こんな形で使われています”と写真をお見せしました。その美しさに目を輝かせて、信じられない!と感激されていたのが本当にうれしかったですね」
次のページでは、『PRIME WOOD』の環境貢献や森の継承についてご紹介>>
<関連リンク>
『PRIME WOOD』について詳しく知りたい >>
『ONE&ONLY Story of PRIME WOOD』2冊を読みたい >>