個人向け国債・変動10年を「金利0.84%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年(金利0.84%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は以下のとおりです。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.84%×1/2(半年間であるため)=4200円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「853円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10年を金利0.84%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「4200円-853円=3347円」です。
参照:変動10年「第182回債」/財務省
個人向け国債の5つのメリット
個人向け国債は、特に投資初心者やリスクを抑えたい方に適した金融商品です。以下に、その主なメリットを分かりやすくご紹介します。●個人向け国債のメリット1:安全性が高い
個人向け国債は日本政府が発行する債券であり、満期まで保有すれば元本が保証されています。株式や投資信託のように価格が変動して元本割れするリスクが低いため、安心して投資できます。
●個人向け国債のメリット2:少額から始められる
1万円から購入可能で、1万円単位で追加購入もできます。これにより、無理のない範囲で投資を始められ、資産運用の第一歩として最適です。
●個人向け国債のメリット3:銀行の定期預金よりも高い金利
現時点で、ゆうちょ銀行やメガバンクの1年もの定期預金の金利は「年0.275%」です。それに対して、個人向け国債の金利はそれよりも高めに設定されており、たとえ市場の金利が下がっても、「年0.05%」の最低金利が保証されています。
「できるだけ安全にお金を預けつつ、少しでも高い利息を得たい」という方にとって、個人向け国債は効率よく資産を増やせる選択肢と言えるでしょう。
●個人向け国債のメリット4:毎月購入できる
個人向け国債は毎月発行されており、購入のタイミングを選びやすいのが特徴です。これにより、計画的に資産運用を進められます。
2025年5月12日時点で個人向け国債を取り扱っている金融機関は全国に884カ所もあります。どこで買えるのか詳しく知りたい方は、以下の財務省のホームページで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省
●個人向け国債のメリット5:譲渡や相続が可能
個人向け国債は、1万円単位で譲渡や相続が可能です。これにより、家族間での資産移転や相続対策としても活用できます。
個人向け国債の3つのデメリット
個人向け国債は安心して資産を守れる金融商品ですが、いくつか気を付けておきたいポイントもあります。●個人向け国債のデメリット1:すぐに現金化できない
個人向け国債は、購入してから1年間は原則として中途換金ができません。
●個人向け国債のデメリット2:途中で換金すると利息が減る
1年を過ぎれば中途換金できますが、その場合は「中途換金調整額」として、「直前2回分の利子×0.79685」分が差し引かれます。可能であれば、満期まで持ち続けて利息をしっかり受け取りましょう。
●個人向け国債のデメリット3:大きな利益は見込めない
個人向け国債は安全性が高いですが、投資信託などと比べると受け取る金利は低いです。リスクが少ない代わりに、大きなリターンは期待できないことは認識しておきましょう。
個人向け国債は、大きく増やすというより「安心してお金を守りながら育てたい」人にぴったりな選択肢です。メリットとデメリットを理解したうえで、「ちょっと気になる」と思った方は、まずは少額から始めてみるのがおすすめです。焦らず、無理なく続けることが、堅実な資産づくりへの第一歩になります。