手軽な方法
■ノイズ音源は、リスニングポイントから出来るだけ遠ざける。
音源が遠くなれば、音は小さく聞こえる・・・ みなさんが普段の生活でも体験していると思います。
ホームシアターに置き換えれば、各機材とリスニングポイントが、出来るだけ離れるようなレイアウトにすれば、耳に届くノイズ音が軽減出来るという訳です。
プロジェクターを頭上に設置しない。 (リスニングポイントより出来るだけ後方に。)
購入前であれば、出来るだけ静音性能の良いプロジェクターの選択も考慮しましょう。 30dB程度以下なら良好です。
エアコンの室内機を、リスニングポイントの真横など、近くに設置しない。
エアコン対策編
■エアコンの風切り音対策(ルームエアコン)
ルームエアコンとは、各部屋に室内機を設置するタイプを意味しています。
元来、シアタールームには、ルームエアコンは適していません。 風切り音の他、ファンのモーター音など、ノイズ音が多いためです。 但し、日本の住環境では、ルームエアコンが主流ですので、「何とかしたい」ところです。
残念ながら、購入後の効果的な対策は有りませんが、購入前であれば・・・
ひと回り能力の大きなエアコンを選ぶ。
ぎりぎりの能力のエアコンで、「強」運転するよりも、能力の大きなエアコンで、「弱」運転するほうが圧倒的に静かです。 電器店では、お部屋の環境によって、適した能力を推奨してくれますので、目的を告げ、静音タイプで、ひと回り大きい能力のエアコンを相談すると良いでしょう。
■エアコンの風切り音対策(セントラルエアコン)
日本の一般的なご家庭ではあまり見かけませんが、各部屋に室内機が無く、温度調整された空気が、ダクトで各部屋に導かれるタイプを意味しています。
静音性に優れ、映画館やスタジオなどで採用されていますが、風量が増えると、風切り音の対策が必要になります。
基本的には、空気の流れるスピードを減速させる工夫が効果的です。
ダクトを長くとり、何回か曲げる。 (ストレートに配管しない) 減圧室を設ける(チャンバーなどと呼ばれます)空気の吹き出し口に取り付けるグリルの形状に注意する。
(狭くなると、口笛のように、風速が早くなって音を立てる)
ノイズ音対策については以上です。 次は、部屋の音響効果の「調整」に挑戦しましょう。