1. 塩素系漂白剤とクエン酸を一緒に使う
塩素系漂白剤とクエン酸を一緒に使うのは、絶対NGです。塩素系洗剤(漂白剤など)とクエン酸を一緒に使ってしまうと、化学反応を起こして有毒な「塩素ガス」が発生する恐れがあります。掃除中に吸い込んでしまうとめまいや吐き気が起こり、最悪の場合、呼吸困難になることも……。意識的に同時に使っていなくても、例えばヌメリ防止のためにタブレットタイプの塩素系洗浄剤を排水口に常に入れているのに、クエン酸を使ってシンクの水あかを落とすという作業はやってしまいがちです。常に塩素系洗浄剤を入れている場合は、取り外した後しばらく水で流すなどしてからクエン酸を使って掃除をしましょう。
2. メラミンスポンジで光沢のあるステンレスシンクを磨く
メラミンスポンジは水だけで汚れが落ちるので便利ですが、研磨力が強いため、光沢のあるステンレス製のシンクをこすると表面に細かいキズがついてしまいます。光沢がなくなるだけでなく、そのキズに汚れや水あかが入り込み、かえって落としにくくなることも。光沢のある蛇口なども同様です。3. 電子レンジの庫内をアルコールで拭く
電子レンジの中をアルコールスプレーで掃除するのはNGです。それ以外にも電子レンジ庫内の掃除には注意が必要で、例えばPanasonicの公式Webサイトには以下のように書かれています。電子レンジの庫内は、濡らしてしっかり絞った布巾などで拭くようにしましょう。汚れが固まっている場合は、台所用中性洗剤を布に染み込ませて拭き、その後に濡らして絞った布ですすぎ拭きをします。傷が付いたり、色がはげたりするため、次の物は使わないでください。
・アルコール
・シンナー、ベンジン
・住宅・家具用合成洗剤(アルカリ性)
・ガラスクリーナー
・スプレー式の洗剤
・クレンザー
・メラミンフォームのスポンジ(角皿を除く)
4. ガスコンロの五徳を熱湯に直接浸ける
固まった油汚れや焦げ付きが気になるからといって、熱湯に五徳を浸けるのはNGです。急激な温度変化によって金属が変形したり、コーティングがはがれたりすることがあります。五徳を浸け置きする場合は、40~50度程度のぬるま湯に中性洗剤を溶かして、やさしく汚れを落とすのが正解です。5. 油汚れがついた換気扇フィルターにアルカリ性洗浄剤を使う
ホコリや油汚れが固まっているのが換気扇のフィルター。油汚れには重曹などアルカリ性の洗浄剤を使いたくなりますが、実はフィルターには注意が必要です。薄く塗装されているものが多く、アルカリ性の洗浄剤を使うと塗装がはがれてしまうことがあります。住宅用の中性洗剤などを使って洗うようにしましょう。6. 冷蔵庫の中を掃除せずにアルコールスプレー
清潔にしたいからと、除菌目的で冷蔵庫内にアルコールスプレーだけ吹きかけるのはNG。油汚れや垂れた調味料の汚れなどにふたをするだけになってしまうからです。まずは汚れをアルカリ電解水などできれいに拭き取り、その後にアルコールスプレーで除菌するようにしましょう。7. キッチン天板を乾拭きだけで済ませる
調理後に天板(ワークトップ)を乾拭きだけで終わらせてしまうのもNG。天板には飛び散った油や野菜に付着していた土などがついており、さまざまな菌がある状態です。濡らして絞った布巾でしっかりと拭くようにしましょう。汚れがひどい場合は中性洗剤を使って落とし、その後にすすぎ拭きをしてください。アルコールを使って問題ない素材の場合は、布にアルコールスプレーをしてしっかり除菌するのもいいでしょう。食中毒を出さないためにもしっかりと掃除したいキッチン。正しい方法で毎日掃除をして、清潔な状態を保ちたいですね。