1. カビの温床になりがちな「浴室」
お風呂場は家の中でも一番カビが発生しやすく、最も気を付けたい場所です。NG習慣は、お風呂上がりに換気扇をまわさなかったり、窓を開けなかったりして、湿度が高いままの状態にしておくこと。浴室に飛び散った皮脂や汚れをそのままにしておくのもNGです。まずは、その日の最後にお風呂を利用した人が、壁などに飛び散っている汚れをシャワーで流すようにしましょう。特にカビが発生しやすいドアのパッキンや浴室の角などは、念入りに汚れを落とすようにします。
また、換気扇があればまわし、換気扇がない場合は窓を開けるなどして、浴室の湿度を下げるようにしましょう。しかし、浴室の場所によってはそれでも湿気がこもりがちなことも……。そのような場合、タオルやスクイージーなどで壁などの水滴を取る必要があります。燻煙タイプや貼り付けるタイプの浴室カビ防止剤を使うのも有効です。
2. カビが発生すると靴までもダメになる「靴箱」
靴箱も湿気がこもりやすく、カビが発生しやすい場所の1つです。NG習慣は1日中履いていた靴を脱いですぐに靴箱にしまうこと。雨で濡れた靴をしまうのも、もちろんNGです。 足の裏には汗腺がたくさんあるため、1日中履いていた靴は気付かないうちに湿気を含んでいます。脱いだ靴はすぐに靴箱に入れるのではなく、半日ほどは玄関に置いておき、乾燥させてから靴箱にしまうようにしましょう。除湿剤や防カビ剤を靴箱に入れておくことも、カビ防止には有効です。3. 服をきれいにするはずの「洗濯機」
洗濯機もカビが発生しやすい場所の1つです。服をきれいにするはずの場所がカビだらけだと意味がなくなってしまいますし、人によってはアレルギーの原因にもなりかねません。NG習慣は、洗濯が終わってすぐに洗濯機のフタを閉めてしまうことです。洗濯槽に水滴が残った状態でフタを閉めてしまうと当然ながら湿度が高くなり、カビが発生しやすくなります。また、糸くずフィルターにたまった糸くずをそのままにしておくこともNGです。湿った糸くずの塊となり、その周りからカビが発生しやすくなります。
ドラム式洗濯機の場合、ドア周りのパッキンにホコリがたまりがちです。パッキンのホコリもこまめに取る必要があります。
洗濯槽にカビを発生させないためには、洗濯後に中がしっかり乾燥するまでフタを閉めないことや、糸くずフィルターにたまったものをこまめに捨てるようにすることが重要です。さらに、1カ月に1度は専用の洗濯槽クリーナーで掃除をするようにしましょう。
4. カビを部屋中にまき散らすことになる「エアコン」
冷房時期のエアコンは温度を下げるために水分が発生するので、特にカビが発生しやすくなります。フィルターにカビが生えていると部屋中にカビをまき散らすことになり、健康面でも好ましくありません。 NG習慣はもちろんフィルターの掃除をしないことです。ホコリはこまめに取るようにして、カビの餌になるようなものを取り除くようにします。5. 気付いたらカビが……キッチンの「シンク下」や「スポンジ置き」
キッチンのシンク下もカビが生えやすい場所です。湿度が高く配管周りの結露などもあるため、気が付くとカビが生えていたという人もいるのではないでしょうか。また、スポンジ置きもカビが生えやすく、そこに食器を洗うスポンジを置くのは衛生的にも好ましくないことだというのは言うまでもないでしょう。NG習慣としては、シンク下にギュウギュウにモノを詰め込んで通気性を悪くしたり、生ゴミを長時間放置したりすること。食器を洗って食べ物のカスが付いたままのスポンジや、濡れたままのスポンジを放置するのもNGです。
シンク下は通気性がよくなるように、最低限のものだけを置くようにしましょう。湿気がひどい場合は除湿剤を利用するのがおすすめです。食器を洗い終わったスポンジはしっかりと洗って汚れを落とし、絞って水気を切ってからスポンジ置きに戻すようにします。
6. 服にまでカビが移ることもある「押入れ」や「クローゼット」
閉め切った狭い空間で、湿気がたまりやすいのが押入れやクローゼットです。カビが発生すると服にまで移ってしまい、お気に入りの服が着られなくなってしまうことも……。一番のNG習慣は閉め切ったままにすることです。定期的に換気をして湿度を下げるようにしましょう。除湿機や除湿剤を使うのも有効です。ただし、押入れやクローゼットに入れた除湿剤は忘れがちで、水がたまったまま放置というご家庭も多いので、それも注意しなくてはなりません。
また、衣装ケースを直に置くのではなく、すのこを敷いて風通しをよくするのも効果的です。収納する服もギュウギュウに詰め込むのではなく、7~8割程度にして通気性をよくしましょう。
7. サッシやカーテンなどの「窓周り」
気付くとカビが発生しているのが窓周り。パッキンにカビが発生すると落ちにくくなってしまうので注意が必要です。NG習慣は結露をそのままにしておくこと。結露をそのままにするとパッキンやカーテンが濡れたままの状態になり、カビが発生しやすくなります。結露が発生したらこまめに拭き取るようにしましょう。カーテンをこまめに洗濯することも有効です。
カビ対策は、小さな習慣をコツコツ続けることが一番大切です。つい放置しがちな場所こそ、少しの作業でカビの発生を防げるので、ぜひ習慣付けてみてくださいね。