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横浜のグルメスポット

洋食伝来の地・横浜では、独特の食文化が育まれています。多くの名店の中から、横浜の食文化が感じられるグルメスポットを厳選してみました。

田辺 紫

執筆者:田辺 紫

横浜ガイド

横浜のグルメスポット 洋食からラーメンまでご紹介!

洋食伝来の地・横浜では、独特の食文化が育まれています。多くの名店の中から、横浜の食文化が感じられるグルメスポットを厳選してみました。

中華街の記事はこちら。

洋食の元祖は横浜にあり!

ホテル ニューグランドのシーフードドリア
シーフードドリアはホテル ニューグランドが発祥
「スパゲッティーナポリタン」「シーフードドリア」「プリン ア・ラ・モード」──これら定番の洋食メニュー、誰でも一度は口にしたことがあるのではないでしょうか。

これらを日本で最初に生み出したのは、山下公園の近くにある「ホテル ニューグランド」。2007年に80周年を迎えた、伝統あるクラシックホテルということで、数々の逸話とともに、それらのレシピが受け継がれています。

ややナポリタンの影に隠れていますが、「シーフードドリア」はホテル ニューグランドが発祥。元となったのは、初代総料理長のサリー・ワイル氏が、体調を崩した宿泊客のために、喉の通りのよい食事をと、ライスに小海老のクリームソースをかけて焼き上げたものです。

ボンレスハムとフレッシュマッシュルームが入った上品な味わいのナポリタン

ボンレスハムとフレッシュマッシュルームが入った上品な味わいのナポリタン

「スパゲッティーナポリタン」は、第二次世界大戦後、2代目総料理長の入江茂忠氏が、進駐軍の持ち込んだケチャップをヒントに考案したメニュー。(ケチャップはあくまでも“ヒント”で、1滴も使われていないのだとか)やわらかめにゆでたスパゲッティーが「洋食」を感じさせます。

 

プリン ア・ラ・モードは生姜で煮たプラムがアクセントに

プリン ア・ラ・モードは生姜で煮たプラムがアクセントに

「プリン ア・ラ・モード」は、ビッグポーションを好むアメリカの将校夫人に喜ばれるよう、アイスクリーム・プリン・フルーツ・生クリームを一つのお皿にのせ生まれた、当時の贅沢メニュー。現在も、約80年もののアンティークなコルトンディッシュで提供されています。自家製プリン&アイスクリームがたまりません!

 
これら伝統のメニューは、ホテルニューグランド本館1階にあるレストラン「ザ・カフェ」で、現在も変わらぬ味が楽しめます。

■文明開化の象徴「牛鍋」
太田なわのれんの牛鍋
太田なわのれんの「牛鍋」。ぶつ切り牛肉が特徴です
また、「すき焼き」の元祖と言われているのは横浜の「牛鍋(ぎゅうなべ)」。“文明開化”と騒がれた明治時代に生まれました。外国人居留地(現在の山手周辺)の近辺では、外国人の真似をして牛肉を食べさせるお店が登場しました。

はじめは串に刺した牛肉を焼くだけだったのですが、後に日本人の口に合うように考え出され、牛鍋になったそうです。明治時代から続く「太田なわのれん」、「荒井屋」、「じゃのめや」で、開国当時の雰囲気を残す牛鍋が食べられます。

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