ポイント・マイル

どんどん広がる「ポイント経済圏」人気の共通ポイントを比較&活用法を解説

物価高に対抗する手だての1つが「ポイ活」です。買い物などの支払い時に、ポイントカードを掲示したり、クレジットカードやスマホ決済で支払ったりするとポイントが付与されます。貯まったポイントは多くの場合1ポイント=1円相当として利用できますから、「ポイ活」を日常生活に取り入れない手はありません。特に意識したいのが、「ポイント経済圏」の活用です。この記事では、人気のポイント経済圏を比較して紹介します。

酒井 富士子

執筆者:酒井 富士子

60代の得する働き方ガイド

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ポイント経済圏を活用して、ポイ活をもっとお得に!

ポイント経済圏を活用して、ポイ活をもっとお得に!

コロナ禍明けの2022年後半から物価高の波が押し寄せています。最近で言えば「お米」。なんと、2024年1月から2025年2月までで見てみると、77.5%も値上がりしているそう。1kg1500円だったお米が2662円になっているということですから、これはもう節約だけでは太刀打ちできませんね。そんな物価高に対抗する手だての1つが「ポイ活」です。

買い物などの支払い時に、ポイントカードを掲示したり、クレジットカードやスマホ決済で支払ったりするとポイントが付与されます。貯まったポイントは多くの場合1ポイント=1円相当として利用できますから、ポイントをゲットする=「ポイ活」を日常生活に取り入れない手はありません。

特に意識したいのが、「ポイント経済圏」の活用です。企業はクレジットカードやスマホ決済、携帯電話などのサービスを組み合わせて利便性を向上させ、ポイント還元を通じて独自の経済圏を構築しています。効率よくポイントを貯めるためには、この経済圏を上手に利用することが重要です。

では、どのポイント経済圏が人気なのでしょうか。通信・DXなどの調査会社であるMMD研究所の「2025年1月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査」によると、「もっとも意識しているポイント経済圏」のランキングは次の通りでした。

1位:楽天経済圏
2位:PayPay経済圏
3位:ドコモ経済圏
4位:au経済圏
5位:Vポイント経済圏

いずれも、スーパー、コンビニ、ドラッグストア、飲食店、ECサイトなどで幅広く貯めることのできる「共通ポイント」の経済圏です。ここから、各ポイント経済圏の特徴を見ていきましょう。

楽天経済圏(楽天市場、楽天カード、楽天ペイ、楽天モバイル、楽天証券など)

楽天市場で「楽天ポイント」を貯めている人は多いのではないでしょうか? 0と5のつく日に買い物をするとポイント4倍になるほか、楽天カードで決済すると通常の2倍のポイントが付与されます。

また、楽天モバイルユーザーは楽天市場でのポイント還元率がさらにアップ。「楽天証券」や「楽天銀行」を活用し、NISAや株式投資を始める人も増えています。幅広く展開する楽天のサービスを組み合わせることで、効率的にポイントを貯められるのが魅力です。

主なポイントの貯め方
・提携店でポイントカードを提示すると100~200円で1ポイント
・楽天市場で0と5のつく日に楽天カードで決済すると4%ポイント還元
・楽天payはチャージ払いで1.5%ポイント還元

PayPay経済圏(PayPay、PayPayカード、ソフトバンク、Yahoo!関連サービスなど)

PayPay経済圏で貯まるのは「PayPayポイント」です。スマホ決済「PayPay」は利用率トップクラスを誇り、決済時の「ペイペイ♪」という音でもおなじみ。

この経済圏の強みは、「ソフトバンク」と「LINEヤフー」がグループ企業として連携している点です。例えば、ソフトバンクの携帯を利用しながら、Yahoo!ショッピングやYahoo!の各種サービスと組み合わせることで、ポイント還元率を二重三重にアップできますよ。

主なポイントの貯め方
・PayPayで決済すると支払い金額に応じてポイント還元
・Yahoo!ショッピングなどでPayPay決済すると毎日最大6%、LYPプレミアム会員なら毎日最大8%がポイント還元(期間限定)
・ソフトバンクユーザーは「ペイトク」プラン利用で、スマホ料金の5.5%ポイント還元

ドコモ経済圏(ドコモ、ahamo、dカード、d払い、マネックス証券(連携)など)

ドコモ経済圏では、「dポイント」が貯まります。ドコモユーザーは、携帯料金の支払いでポイントが貯まるだけでなく、dカードを活用することで効率的にポイントを貯められます。

さらに、dポイントはコンビニやドラッグストアなど、幅広い提携店舗で利用可能。金融サービスや日常の買い物など、多岐にわたるサービスでポイントを貯められ、ドコモユーザー以外でも活用しやすい経済圏の1つです。

主なポイントの貯め方
・提携店でポイントカードを提示すると100~200円で1ポイント
・dポイントの獲得数によって5つ星までのランクがあり、5つ星なら進呈倍率が2.5倍
・d払い、dカードで決済すればダブルで貯まる

au経済圏(au、au PAY、au PAYカード、auじぶん銀行、auカブコム証券など)

au経済圏で貯まるのは「Pontaポイント」です。ドコモと同様、auユーザーは携帯料金の支払いでポイントを貯められるほか、auPAYやau PAYカードで支払うと効率的にポイントを貯められます。さらに、「auじぶん銀行」や「auカブコム証券」を利用すれば、銀行取引や投資でもポイントを貯められます。

Pontaポイントも、コンビニ、飲食店、ドラッグストアなど多くの提携店舗で利用可能で、auユーザー以外でも貯めやすいのが特徴です。

主なポイントの貯め方
・提携店でポイントカードを提示すると100~200円で1ポイント
・au PAYカードやau PAYで決済するとダブルで貯まる
・auユーザーは「auマネ活プラン」利用で、スマホ料金の10~20%ポイント還元

Vポイント経済圏(三井住友カード、Vポイントpay、SBI証券(連携)など)

Vポイント経済圏は、2024年に誕生した新しい経済圏です。長年親しまれてきたTポイントと三井住友カードの「Vポイント」が統合して、より多くの店やサービスでポイントが貯まる経済圏として生まれ変わりました。

従来のようにポイントカードを提示するとポイントが貯まる仕組みはそのままに、「三井住友カード」で決済するとポイント還元率が大幅アップ。特にセブン-イレブン、マクドナルド、サイゼリヤなど対象のコンビニや飲食店では、最大7%ポイント還元されるため、お得にポイントを貯められます。

主なポイントの貯め方
・提携店でポイントカードを提示すると100~200円で1ポイント
・三井住友カードと連携するとダブルでポイントが貯まる
・一部提携店では、三井住友カードでタッチ決済すると7%ポイント還元

■共通ポイントの比較
共通ポイントの比較(筆者作成)

共通ポイントの比較(筆者作成)

どのポイント経済圏を利用すればいいの?

こうして見ていくと、どの経済圏を利用したらよいのか迷ってしまう人も多いと思います。もちろん、「このポイントを優先的に貯める」と決めて、メインで貯めるポイントは決めたほうがいいでしょう。コンビニなどでは複数のポイントに対応していますが、1回の買い物で貯められる共通ポイントは1種類のみ。どれかに集中したほうが効率的ですね。

とはいえ、最近では携帯料金だけでなく、金融機関のサービス、旅行、交通機関などさまざまな場面でポイントを貯められるようになっており、なかなか1つに絞りきれなくなっています。「メイン以外のポイントは貯めない」と決めつけるのではなく、貯められるものは少しでも貯めていく、と割り切ることも大事です。

ただし、1つ注意したいのは、ポイントは貯蓄ではないということです。「貯めれば貯めるほどお得」というわけではなく、多くのポイントには有効期限があります。ある程度貯まったら積極的に使うなど、日々の買い物の節約に利用するといいですね。

(参考)
MMD研究所「2025年1月ポイント経済圏のサービス利用に関する調査
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