
体型カバーに役立つ色彩心理とは?
体型カバーを考える上で知っていると便利な色彩心理には、次のようなものがあります。これらの特性を念頭に置いてご自分に似合う色を身に着けると、おしゃれの幅が広がりますよ。
- 膨張色と収縮色
- 進出色と後退色
- 派手な色と地味な色
今回は、ぽっちゃりしている人のお悩みをテーマに、色彩心理とパーソナルカラーによる解決策や、意外と似合うファッションアイテムの選び方を解説します。
黒を着るなら、素材選びが大事!
色の膨張・収縮感(見た目の大きさ)は、色彩心理の1つ。白は大きく、黒は小さく見えるように、明るい色は膨張色、暗い色は収縮色です。赤と青を比べると赤の方が若干大きく見えるように、暖色系は膨張色、寒色系は収縮色となります。黒は、収縮色の中でも最も引き締め効果が高い色。光を反射せず、境界線を目立たなくするため、体型をコンパクトに見せてくれるのです。その一方で、重く、硬く見える色でもあります。
重厚感や硬質感のあるファッションが似合うのは、ウィンタータイプ。ウィンタータイプの人が黒を着ると、顔にメリハリが出て華やかになります。しかし、黒がとてもよく似合うため、ワンパターンになりがち。ウィンタータイプの色を取り入れて、コーディネートを工夫しましょう。
オータムタイプも重厚感のある色が似合うタイプ。黒の重厚感に負けない強さがあります。オータムタイプの人が黒を着るなら、掠れたような素材がおすすめです。ゴールドやブロンズのアクセサリーを取り入れるのもいいでしょう。
スプリングタイプやサマータイプは、重厚感や硬質感のあるファッションが苦手なタイプ。黒を着るならきちんとメイクし、顔まわりに顔映りがいい色を取り入れましょう。
スプリングタイプの人が黒を着ると寂しく疲れて見えます。軽やかな透ける素材や華やかなベルベット素材がおすすめです。
サマータイプの人が黒を着ると、色が強すぎて顔色が悪く見えます。モヘアのような柔らかい素材がおすすめです。
黒以外の「収縮色」で引き締める
ネイビー・ダークグレー・ダークブラウンなどのダークカラーも、黒と同じ収縮色に分類されます。黒が強すぎると感じるときは、黒以外の収縮色を取り入れてみましょう。収縮色の中でご自分に似合う色を身に着けると、健康的で生き生きと美しく見え、着る人の魅力を引き出してくれますよ。
パーソナルカラーのタイプ別 収縮色
なお、光沢のある素材は光を反射し、膨張して見えることがあります。光を吸収するマットな素材の方が引き締まって見えるので、おすすめです。
「後退色」を取り入れると控えめに見える
ぽっちゃりしている人は目立ってしまうことが悩みとなる場合があります。そんなときは、後退色を取り入れてみましょう。控えめな印象を与えることができます。色の進出・後退感(距離感)も色彩心理の1つ。赤と青を比べると、赤の方が手前にあるように見えるように、暖色系は進出色、寒色系は後退色です。また、白と黒を比べると、白の方が手前にあるように見えます。明るい色は進出色、暗い色は後退色です。

パーソナルカラーのタイプ別 後退色
縦ラインを意識したコーディネートを
トップスとボトムスの明暗の差がはっきりしていると、体の幅を強調してしまうことも。縦ラインを意識すると、視覚的に高さを強調して横幅を目立たなくするので、全体的にスリムに見えます。おすすめのアイテムは、セットアップ・ロングワンピース・ロングカーディガンなど。上下の色を同じトーンでそろえることも、スリムに見せる秘訣(ひけつ)です。ぽっちゃりしている人は小さな柄よりも大きめの柄の方が似合いますが、大きめの柄は暑苦しく見えることも。柄物を取り入れるならボトムスがおすすめで、上半身をすっきりさせると全体的にスリムな印象になります。
今回ご紹介したように、色だけでなく素材やシルエットを考えることも、細見えをかなえるコツです。体型カバーに役立つ色彩心理を念頭に置いて、ご自分に似合う色を活用してくださいね。
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