Q. 4人の子持ちです。「出産回数が多いほどがんになりやすい」って本当ですか?

出産回数が多いほどがんになりやすい?
Q. 「4人の子どもを出産しました。最近、『出産回数が多い人は、がんになりやすい』という話を聞き、不安になっています。実際に、出産回数が多いことで特定のがんになりやすくなるのでしょうか? 詳しく知りたいです」
A. 一部のがんのリスクが上がりますが、リスクが低下するものもあります
出産回数が多いと、子宮頚がんのリスクが上がります。一方、乳がんや子宮体がんは、出産回数が少ない人のほうがリスクが高いとされています。したがって、出産回数が多いほど全てのがんになりやすいわけではなく、がんの種類によってリスクは異なります。子宮頚がんは、子宮の入り口部分に発生するがんです。主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)への感染と考えられています。子宮頸がんは、出産回数が多いほど発症リスクが高まる特徴があります。また、性体験の回数が多いことも危険因子とされています。初期段階では無症状のことが多いですが、進行すると不正出血やおりものの異常などの症状が現れることがあります。
一方、乳がんや子宮体がんは、エストロゲンという女性ホルモンだけにさらされる期間が長いほどリスクが高まるため、妊娠・出産回数が少ない人や初潮年齢が早い人のほうがリスクが高いです。
いずれのがんも、妊娠・出産経験の有無だけで発症するかどうかが決まるものではありません。遺伝要因や環境要因が複雑に関係するので、妊娠・出産経験がある人もない人も、定期的な検診と適切な予防策が大切です。
さらに詳しく知りたい方は、「妊娠・出産で変わる女性の病気リスク」をあわせてご覧ください。