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米穀指数(堂島コメ平均)とは?スーパーで売っている米の値段に関係する?

先日、読者の方より「米穀指数(堂島コメ平均)って何? スーパーで売っている米の値段に関係する?」とご質問をいただきました。筆者は堂島コメ平均のことを初めて知りました。早速調べましたので、投資対象としての使い方なども考えていきます。

中原 良太

執筆者:中原 良太

エビデンスに基づく資産活用&マネープランガイド

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米穀指数(堂島コメ平均)って何?

米穀指数(堂島コメ平均)って何?

先日、読者の方より、以下の質問をいただきました。

「米穀指数(堂島コメ平均)って何? スーパーで売っている米の値段に関係する?」

ご質問をいただいて初めて、筆者は堂島コメ平均のことを知りました。早速調べましたので、投資対象としての使い方なども考えていきます。

米穀指数(堂島コメ平均)って何?

米穀指数(堂島コメ平均)は、日本全国の一等米の平均米価を対象とする商品先物取引で、スーパーで売っている米の値段と連動しそうではあります。2024年8月13日から取引が開始されました。

先物(さきもの)というのは、「将来の決められた日に、決められた価格で商品や金融資産を売買することを約束する取引」のことです。

イメージしにくいかと思いますので、まずは「現物(げんぶつ)取引」から考えていきましょう。

現物取引は、読んで文字の通り、「商品とお金を交換する」取引です。例えば、「農家が米60キロを3万円で売り」「消費者が米60キロを3万円で買う」というような取引です。

一方、先物取引は、いわゆる予約注文みたいなもので、「◯月◯日に米60キロを3万円で売買することを約束する」のような取引を指します。

先物を買い建てておくことで、例えば米不足などに陥ってしまって価格が高騰しても、事前に決めておいた安い価格で購入できます。価格高騰のリスクを軽減できるというわけですね。

裏を返すと、コメが余るなどして価格が暴落した場合は、逆に高値を支払わなければなりません。つまり、一長一短です。

米穀指数(堂島コメ平均)の実用方法

では次に、堂島コメ平均を実用する方法について考えていきます。

コメ価格の先き行きを予想して儲けようとする「投機」もできますが、ここではあくまでリスクを抑える方向で考えていきます。

オーソドックスな実用方法としては、コメの買い手(消費者)が、「将来のコメ価格の高騰に備えて、今後買う予定のコメのスケジュールに合わせて先物を買い建てする」というものです。

2024年は「令和のコメ騒動」でコメ価格が高騰しましたが、こういうリスクを嫌うのであれば、いくらかコメ先物を買い建てすることで、仮に値上がりしたとしても、コメ先物で儲けた利益をお米代に充てることができます。

レストランやホテルなど、日常的にコメを多く購入・消費している業者は、コスト安定のために利用できそうです。

取引単位が3トンなので個人が使うようなものではありませんが、関係している仕事をしている方は、利用を検討してもいいかもしれませんね。
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