ポイント・マイル

電車に乗るだけでポイントが貯まる!「乗車ポイント」を詳しく解説

電車に乗るだけでポイントが貯まる「乗車ポイント」、知っていますか? 通勤や通学で電車を利用する方なら、使わないともったいないお得なサービスです。この記事では、乗車ポイントの仕組みや各鉄道会社の特徴、ポイントの使い方まで、分かりやすく解説します。

酒井 富士子

執筆者:酒井 富士子

60代の得する働き方ガイド

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電車・バスに乗って、ポイントを貯めよう!

電車・バスに乗って、ポイントを貯めよう!

春は、進学や就職、転職などで、これまでより電車を利用する機会が増える方も多いのではないでしょうか。そんな方におすすめしたいのが、電車に乗るだけでポイントが貯まる「乗車ポイント」です。知らず知らずのうちにポイントを貯められるので、上手に活用すればお得に移動できますよ。

この記事では、「乗車ポイントって何?」という基本から、各鉄道会社の乗車ポイントの特徴、乗車する以外のポイントの貯め方まで詳しく解説していきます。

乗車ポイントの基本

電車に乗るだけでポイントが貯まる「乗車ポイント」は、JR東日本がいち早く取り入れましたが、ここ2~3年で他の鉄道会社も続々と導入しています。

仕組みはシンプルで、PASMOやSuicaなどの交通系ICカードを、各鉄道会社の会員サイトやアプリに事前登録し、そのICカードで乗車すると、運賃の一定割合がポイントとして付与されるというもの。日常的に、通勤・通学などで電車を利用する方にとって、知らないと損なサービスと言えるでしょう。

乗車ポイントの種類と貯め方

乗車ポイントを受け取るには、あらかじめPASMOやSuicaを鉄道会社のポイントサービスを登録しておく必要があります。具体的には、利用したい鉄道会社のアプリなどの会員に登録し、PASMOやSuicaなどICカード番号を紐づける作業が必要です。

ポイントの付与条件や付与率は鉄道会社ごとに異なるので、事前にチェックしておくことが大切です(詳細はこの後解説します)。

また、鉄道会社によっては、同一月内に同一運賃区間を一定回数以上乗車するとポイント付与率がアップしたり、オフピーク時の乗車に対してボーナスポイントがもらえたり、沿線の観光地に出掛けると追加ポイントが付与される特典など、プラスアルファのポイントアップ施策を実施していることもあります。こうしたサービスを活用すれば、よりお得にポイントを貯められるので、見逃さないようにチェックしましょう。

以下は、主な乗車ポイントの一覧です。
会社名
(ポイント名称)
ICカード 乗車ポイント付与の例 その他ポイント付与の例
JR東日本
(JRE POINT)
Suica モバイルSuica:50円ごとに1ポイント
カードタイプのSuica:200円ごとに1ポイント
・同一月内に同じ運賃を10回支払った場合、運賃1回分をポイント付与
・同一月内に同じ運賃を11回以上支払った場合、毎回運賃の10%相当をポイント付与
東京メトロ
(メトポ)
PASMO 毎月の東京メトロ線の利用状況に応じて会員ランクが判定され、その会員ランクに応じて運賃の2~10% ・クレジットカード「To Me CARD」の会員の場合、メトポにTo Me CARDを登録することで、乗車回数ポイントなどの「To Me CARD会員限定ポイントサービス」によるポイント付与
東急電鉄
(TOKYU POINT)
PASMO/Suica 一律、運賃の3% ・PASMO定期券を購入した場合、TOKYU CARDの種類や会員ランクに応じ、購入金額に対して0.5~4.0%ポイント付与
西武鉄道
(SEIBU Smile POINT)
PASMO 同一月内に3回~15回乗車
・カードタイプのPASMO:運賃の0.5%
・モバイルPASMO:運賃の4%

同一月内に16回以上乗車
・カードタイプのPASMO:運賃の1.5%
・モバイルPASMO:運賃の9%
・西武線沿線の観光地や開催イベントなどへ出掛ける際に、特定の条件で西武線・西武バスを利用した場合、ポイント付与
京王電鉄
(京王トレインポイント)
PASMO 同一月内に同一運賃区間を乗車した回数に応じて、運賃の1~14% ・小児用のPASMOの場合、乗車ごとに運賃の50%ポイント付与
小田急電鉄
(小田急おでかけポイント)
PASMO 同一月内に同一運賃区間を乗車した回数に応じて、運賃の0.5~12% ・小田急バスの利用で、区間にかかわらず乗車1回ごとに1ポイント
京浜急行電鉄
(京急プレミアポイント)
PASMO 同一月内に同一運賃区間を乗車した回数に応じて
・カードタイプのPASMO:1乗車1ポイント~運賃の10%
・モバイルPASMO:1乗車2ポイント~運賃の12%
・各キャンペーンにエントリーしたうえで、登録したPASMOで京急線に乗車し、キャンペーンごとの条件を満たすとポイント付与
相模鉄道
(相鉄ポイントマイル)
PASMO 同一月内に同一運賃区間を乗車した回数に応じて、運賃の3~8% ・小児用のPASMOの場合、乗車ごとに運賃の50%ポイント付与
・相鉄線と相鉄バスを同日に同一カードで利用した場合、10ポイント付与
JR東日本や東京メトロをはじめ、東急電鉄、西武鉄道、京王電鉄、小田急電鉄、京浜急行電鉄、相模鉄道など、関東の主要な鉄道会社のほとんどが乗車ポイントを導入しています。

いずれも各鉄道会社の専用サービス・アプリに登録されたICカードを利用することが付与条件となります。基本的に、JRはSuica、その他の私鉄各社はPASMOを紐づける形となっており、乗車ごとに運賃に応じたポイントが付与されるのが基本です。

電車に乗るだけじゃない!ポイントの貯め方

この乗車ポイントは、電車に乗るだけでなく、さまざまな方法で貯められます。ここでは、その代表的な方法を紹介します。

1. 定期券の購入
鉄道会社によっては、通勤・通学定期券の購入でもポイントが貯まることがあります。

例えば東急電鉄の場合、TOKYU CARDの種類や会員ランクに応じて、定期券代の一定割合がポイントとして付与されます。
TOKYU CARD ClubQ JMB:3%のポイント付与
TOKYU ROYAL CLUB 会員:さらに+1%

2. 駅ビルなどでのお買い物
駅ナカや提携施設で買い物をすると、ポイントが貯まるサービスもあります。通勤・通学途中の施設を上手に活用するのがおすすめです。

例えば東京メトロでは、To Me CARD会員になっていれば、ポイントサービス加盟店でメトポに登録したPASMOを使って買い物をすると、ポイントが付与される仕組みです。

3. ICカードにチャージ
クレジットカードでSuicaやPASMOなどの交通系ICカードにチャージすると、ポイントが付与されることもあります。

例えば、JR東日本のクレジットカード「ビューカード」を利用してSuicaにチャージすると、1.5%の付与率でJRE POINTがもらえます。さらに、ビューカードを活用すれば、チャージ・鉄道利用・電子マネーでの買い物という3つの場面でポイントを獲得できるので、効率よくポイントを貯められます。

乗車ポイントを貯めて新生活をお得にスタート!

乗車ポイントは、電車に乗るだけでポイントがもらえるお得なサービスです。せっかく通勤・通学で電車を利用するなら、ぜひ有効に使いたいところです。新生活で電車に乗る機会が増える方は、この機会に乗車ポイントを貯め始めてみてはいかがでしょうか。
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