どうしたらよいのか、考え方のポイントを見ていきましょう。

NISAに興味を持ち始めたら、ちょうど銀行から案内が……始めてもいいのかな
金融機関によって「買えるもの」と「買えないもの」があるので注意
NISA(少額投資非課税制度)とは、投資で利益が出たときに通常かかる20.315%の税金が、NISA専用の口座で投資した場合はかからない制度です。利用できるのは、銀行や証券会社など。投資をしたことがない人にとっては、証券会社よりも銀行のほうが、金融機関としては身近に感じるかもしれません。
どこの金融機関の窓口でNISA口座を作って投資をしても、「利益が出たときに、20.315%の税金がかからない」というメリットは同じです。
しかし、金融機関によってNISA口座で「買える投資商品」と「買えない投資商品」があることに注意が必要です。
大きい違いとしては、銀行では「株」の取り引きができず、NISA口座で買えるのは「投資信託」のみとなります。
一方で、証券会社の場合は、株も投資信託も売買できます。
また、投資信託のラインアップも金融機関によって異なります。一般的に証券会社はラインアップが多めですが、銀行は少なめです。「NISA口座を開いたけれど、欲しい商品がラインアップになかった」と気付く場合があります。
買いたいものをイメージしてから、金融機関を選ぶことをおすすめします。
NISAは1人1口座で、金融機関の変更も可能
NISAは、1人1口座と決められています。つまり、金融機関Aと金融機関Bの両方で口座を開くことはできません。もし2025年の春に、金融機関AでNISA口座を開いて一度でも商品を購入した場合、2025年はNISA口座を金融機関A以外に変更できません。
金融機関Bに変更したい場合は、2026年分からとなり、その手続きは2025年10月から始まります。
AのNISA口座で購入した商品は、翌年NISA口座の変更を行っても、Bには引っ越しできません。つまり、2025年にNISAで購入した商品はそのままAのNISA口座にて、2026年の購入分からはBのNISA口座で管理することになります。
「複数の口座で管理するのは手間だな……」という場合は、Aで商品を売却して、BのNISA口座で同じ商品を買うという方法もあります。ただし、値動きがありますので、売買のタイミングによっては、同じ商品を同じ金額で買えるとは限らない点には注意が必要です。
迷ってなかなか始められないのであれば、身近な金融機関もOK
銀行の場合、先ほどお伝えしたように、「株の売買ができないこと」と「証券会社に比べて、NISA口座の取り扱い投資信託の数が少ない場合があること」に注意が必要です。「それなら、銀行での売買はやめたほうがいいのだろうか……」と感じる人もいますが、そうとも限りません。
証券会社は株取引ができ、投資信託の商品数も多いですが、初めて投資をする人にとっては、口座を開くこと自体にハードルを感じるかもしれません。
それゆえ、口座をなかなか開けず、月日がたってしまうのであれば、身近な銀行でNISAを始めてみるのも一案だと思います。
ただし、いきなり大きな金額で始めるのではなく、少額で積み立てていく方法がのぞましいでしょう。NISAの「つみたて投資枠」にある投資信託を、月1000円や3000円などで積み立て、投資の感覚をつかんでいくとよいと思います。
そうして投資全体やNISAについて理解が深まってきたころに、「株取引もしてみたいな」「他の投資信託からも選びたいな」という場合は、証券会社のNISA口座に変更するというプランもよいのではないかと思います。