やっぱり「投資」をしたほうがいいの?

投資が話題だけれど……家計に余裕がない場合はどうしたらいい?
一方で投資をしていない人にとっては、なんだか置いていかれているような気分になっていないでしょうか。
特に家計に余裕がない場合は、「それでも投資をしたほうがよいのか」と気になるでしょう。どうしたらよいのか、一緒に見ていきましょう。
投資とは、花が咲くことを期待して「種をまくこと」
投資とは、将来利益を得ることを期待して、お金や時間などを何かに投入することです。NISAを使って投資をする場合は、NISAという枠組みの中で、株や投資信託など値動きのある商品を買うことが投資になります。
いつか、花を咲かせるための“種まき”とも言えるでしょう。でも、種をまいたからといって、必ずしも花が咲くわけではない点が、「投資」です。NISAを使った投資も、値動きのある商品を買うことになるので、得をする(=花が咲く)可能性も、損をする(=花が咲かない)リスクもあります。
花が咲かないと「種の代金がもったいない」と感じるかもしれませんが、いくつかでも花が咲けば、また種ができるという好循環が生まれるのです。
とはいえ、そもそも「種の代金」を出せない家計状態では、種を準備しようとすることは、無理がありますよね。
つまり、家計に余裕がないときは、投資をすることよりも、「投資にお金をまわせるような、家計の余裕をつくること」が先決なのです。
投資をする前に、3つのポイントで家計を整えよう
では、投資を始める前に、家計の余裕をつくるにはどうしたらよいのでしょうか。これからお伝えする3つに取り組みましょう。●1:家計に「ムダ」がないかを見直す
特に最近は物価高ですし、家計が苦しいという声もよく聞きます。
しかし、家計をじっくり見てみると、ムダな支出が意外とたくさん隠れています。
お金を支払っているけれど、活用できていないものはないでしょうか。例えば、サブスクで契約しているサービス、ネットサービスなどでも使っていないものがあれば解約しましょう。
一度支出をチェックしてみて、要不要を1つずつ見ていくと、「不要」なものが何かしら見つかると思います。
●2:今後の「マネープラン」を立てる
家計に余裕があるかどうかは、今という短い軸だけでなく、少し長い目で見ることも大事です。
なぜなら、「今月は余裕があっても翌月には余裕がなくなる」ことがあり得るからです。例えば、「来月にはイベントがある」「車を買い替える予定がある」など、近々大きな支出があれば、そのお金を準備しなければなりません。将来の家計の余裕をつくるためには、あらかじめ「マネープランを立てる」ということが必要になります。
・教育費や老後資金といった「長期」で準備したいお金(将来必要になるお金)
・旅行代や車の買い替え費用、リフォームの費用といった「中期」で準備したいお金(近い将来に必要になるお金)
・来月のイベントに使う費用など、「短期」で準備したいお金(直近で必要になるお金)
これらについて、どうやって貯めていくかをチェックしましょう。
●3:「投資にまわせるお金」を考える
ムダな支出を削り、短期・中期・長期での貯蓄のメドが立てば、家計の中の「余裕があるお金」が見えてくるはずです。この余裕のあるお金から、投資にまわせないかを検討しましょう。
たとえ余裕があっても、投資初心者の方はいきなり大きな金額を投資にまわさず、少しずつ始めてみることが大切です。
家計を整えてから投資をしても、遅くない
「投資にまわすお金がないけれど、投資をしたほうがいいのかな……」と不安になっている方は、家計が整ってからでも、決して遅くはありません。上記の3つを確認して、家計を整えていきましょう。
「投資をしたいときに、投資にまわせるくらいの余裕がある家計」は、理想的な家計です。ぜひこの機会に目指したいですね。
投資の中でも、NISA口座を開き、投資信託を買う投資なら、月1000円などの少額から積立投資ができます。家計に少し余裕が出てきたら、NISA口座を開いて、1000円くらいの予算で積み立てをスタートしてみてはいかがでしょうか。