個人向け国債・固定5年を「金利0.77%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定5年(金利0.77%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.77%×1/2(半年間であるため)=3850円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「782円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定5年を金利0.77%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「3850円-782円=3068円」となります。
参照:固定5年「第166回債」/財務省
個人向け国債、固定金利と変動金利、どちらを選ぶ?
個人向け国債には「固定5年」「固定3年」「変動10年」の3つのタイプがあり、それぞれの金利や期間の特性に応じて選ぶことができます。1月発売分の変動10年の金利は「0.75%」、固定5年の金利が「0.77%」ということもあり、どっちを選ぼうか迷う方もいるかもしれません。選択するにあたり、それぞれの特徴を確認してみましょう。●変動タイプの特徴
変動金利の「変動10年」は、金利が上昇している状況下において力を発揮します。ただし、金利が下がると連動して利息も減少するため、購入のタイミングが重要です。
そう考えると、「今後の金利が上昇すると予測されるタイミング」で購入するとメリットを得やすいといえます。また、金利がどのように変動するかを予測するのは難しいため、一度にまとめて購入せず、少しずつ分散して購入する方法が適しています。
●固定タイプの特徴
「固定5年」や「固定3年」は、その名の通り金利が固定されているため、経済環境がどのように変化しても利息が一定で安定した収入を得られるのが特徴です。特に、金利が下がっているタイミングで購入すれば、低金利の環境でも安定した利息を受け取ることができます。ただし、金利が上昇した場合には、新たな金利水準に対応できず、利息収入の伸びが期待できないというデメリットもあります。
そう考えると、資金を「一定期間確実に運用したい」という方に適しています。例えば、5年後に予定している教育資金、結婚資金、マイホーム購入資金、旅行資金など、具体的な用途が決まっているという方は、固定金利タイプで運用すること検討してみてもよいでしょう。
●個人向け国債、購入するには? または運用中にお金が必要になったら?
個人向け国債は、1万円から購入できるので、少額からでも気軽に始められるのが魅力です。購入方法は、証券会社や銀行などの金融機関で口座を開き、申し込むだけと簡単です。
また、ネット証券会社でも取り扱いがあるため、自宅からでも手軽に購入が可能です。購入できる金融機関は全国に約897機関(2025年1月1日時点)と豊富にあり、詳しくは財務省の公式Webサイトで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省
個人向け国債は購入から1年経過後であれば、額面1万円単位で中途換金が可能です。中途換金時には直近2回分の利息相当額が差し引かれますが、元本は保証されており、安心して資産運用を続けることができます。このため、将来的な急な出費にも柔軟に対応することができます。
国が元本を保証している個人向け国債は、安定した資産運用を目指す方にとって安心の選択肢ですが、初心者の方は、少額から始めるなど無理のない範囲で運用をスタートしましょう。
参照:個人向け国債窓口トップページ/財務省