個人向け国債・固定3年を「金利0.62%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定3年(金利0.62%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.62%×1/2(半年間であるため)=3100円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「629円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定3年を金利0.62%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「3100円-629円=2471円」となります。
参照:固定3年「第176回債」/財務省
個人向け国債は1万円から購入できて中途換金も可能!初心者でも安心の仕組み
個人向け国債には、半年ごとに利率が変わる変動金利型の「変動10年」と、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」「固定3年」があります。どの国債も満期になったときの元本の返還、半年ごとの利息の支払いは国が責任を持って行います。また、経済環境が悪化して実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。つまり、個人向け国債は、変動・固定ともに「元本割れなし」という点で安心です。2025年1月9日時点においての国債の金利は、
・変動10年:0.75%
・固定5:0.77%
・固定3:0.62%
となっており、どのタイプも昨年12月発売分と比べると0.02~0.06ポイント上昇しています。
「この機会に、個人向け国債を購入してみようか?」という方は、1万円という少額から気軽に始めてみてはどうでしょうか。購入方法は、証券会社や銀行などの金融機関で口座を開き、申し込むだけと簡単です。また、ネット証券会社でも取り扱いがあるため、自宅からでも手軽に購入が可能です。購入できる金融機関は全国に約897機関(2025年1月1日時点)と豊富にあり、詳しくは財務省の公式Webサイトで確認できます。
さらに、「将来、急にお金が必要になったらどうしよう」といった不安を抱えている方にも安心な仕組みがあります。個人向け国債は、購入後1年を経過すれば、額面1万円単位で中途換金が可能です。中途換金とは、満期前に国債の一部または全部を現金化することを指します。ただし、この場合、直前2回分の利息相当額(税引き後)が差し引かれますが、元本は減ることなくそのまま返ってきます。
このように、少額から購入でき、急な出費にも対応できる個人向け国債は、安定した資産運用を求める初心者にもおすすめの選択肢といえるでしょう。
安全性が高いとはとはいえ、実際に購入するときは、自分の資産全体を見渡したうえで、無理のかからない範囲で始めることが大切です。そうすることで、将来の不安を軽減しながら安心して資産形成を進めることができるでしょう。