実際、年金生活でどれくらいお金が必要なのか。いくら貯蓄があれば安心して老後を迎えられるのか。All Aboutが実施したアンケート調査から、茨城県在住65歳男性のケースをご紹介します。
回答者プロフィール
回答者本人:65歳男性同居家族構成:本人、妻(61歳)、長男(33歳)、次男(30歳)
居住地:茨城県
リタイア前の職業:公務員
リタイア前の年収:650万円
現在の金融資産:預貯金800万円、リスク資産300万円
現役時代に加入していた公的年金の種類と加入年数:共済年金(厚生年金)38年
現在の収支(月額)
老齢基礎年金(国民年金):なし(70歳まで繰り下げ予定)老齢厚生年金(厚生年金):12万円
障害基礎年金や障害厚生年金(障害年金):なし
遺族基礎年金や遺族厚生年金(遺族年金):なし
その他(企業年金や個人年金保険など):個人年金6万円
年金以外の収入:給与収入8万円
配偶者の年金や収入:なし
ひと月の支出:約20万円
「個人年金の掛け金を増やしておけば……」
現在、およそ預貯金800万円、リスク資産300万円を保有しているという今回の投稿者。自身の老後資金について貯めすぎと感じているか、それとも足りないと感じているか、との質問には「現役時代にもっと貯めておけばよかった」と回答。
老後への備えとして「個人年金に加入」していたものの、その「個人年金を現在の1.5倍程度受給できるように掛け金を増やしておけば老後資金の心配をしなくてよかった」と語っています。
「物価上昇が想定を上回っていた」
現役時代は、老後資金として「2000万円」貯めることを目標にしていたそう。年金以外に「毎月5万円程度の余裕をもって定年から30年ぐらい生きると仮定して」老後の備えを考えていたといいます。
しかし65歳になった今、老後資金は「3000万円」程度蓄えておくべきだったと感じているとのこと。
その理由にインフレの影響を挙げられており、「(当時は)デフレが続いていて(今の)物価上昇が見込めなかった」と記載があります。
「老後資金が不安な人こそ健康に留意すべき」
今の生活の満足度については「普通」と投稿者。「自宅でできる趣味があるため外出をあまりしなくても楽しめて、コロナ禍で外食の習慣がなくなって自炊中心になり自宅で完結して生活」できるため、お金をかけずに「そこそこ満足」しているとのこと。
そのため、老後資金に不安を感じている現役世代には、お金よりも「健康に留意するのが大切」とアドバイスします。
「健康であれば定年退職後に再就職して一定の収入確保が可能なので。老後資金の確保に努めすぎると現役時代にしか楽しめないことができなくなる」と投稿者。
くわえて、「事務系の資格はAIに代替されてしまうので、機械化できない現場で活用できる資格を持っておくと安心感がある」とコメントされていました。
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