個人向け国債・固定5年を「金利0.60%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・固定5年(金利0.60%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息を計算してみましょう。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.60%×1/2(半年間であるため)=3000円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「609円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・固定5年を金利0.60%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「3000円-609円=2391円」となります。
参照:固定5年「第164回債」/財務省
個人向け国債・固定5年の金利の設定はどのように決まるの?
10月発売分に比べ、個人向け国債の変動10年、固定5年、固定3年のどのタイプにおいても金利が上昇しています。固定5年であれば、8月の発売分は「0.39%」、9月は「0.51%」、10月発売分は「0.46%」と少々下がりましたが、11月発売分は「0.60%」となっています。金利の設定方法は、「変動10年」「固定5年」「固定3年」でそれぞれ異なります。
例えば、固定5年の利率(年率)の場合は、「基準金利」から0.05%を差し引いた値(0.01%刻み)で計算します。この基準金利とは、募集期間開始日の2営業日前(10年固定利付国債入札日)において、市場実勢利回りを基に計算した期間5年の固定利付国債の想定利回りのことです。
参照:個人向け国債の金利についてのよくある質問/財務省
個人向け国債「固定5年」を購入したけど、途中でお金が必要になったら?
個人向け国債「固定5年」を購入した場合、満期までの5年間のうちに「お金が必要になった……」ということがあるかもしれません。そんなときは、個人向け国債3タイプすべてで、購入後1年を経過した時点からは、額面1万円単位で中途換金が可能です。
中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。ただし、中途換金時には、直近2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれます。その際も、元本は減らずそのまま受け取れます。
株式や投資信託は損したときが不安……という方でも、国債であれば、利子と元本の支払いは国が責任を持って行いますし、中途換金をしても元本割れしないので安心・安全といえます。
この機会に「個人向け国債を買ってみようか?」と思われた方は、無理のない範囲から始めることを心掛けましょう。