個人向け国債・変動10年を金利0.65%で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年を「金利0.65%」で100万円購入すると、半年後にもらえる利息はいくら?
個人向け国債・変動10年(金利0.65%/年)を100万円購入した場合の6カ月後の利息の計算は以下のとおりです。【半年後にもらえる利息】
・100万円×0.65%×1/2(半年間であるため)=3250円
実際は、受け取った利息から、税率20.315%分の「660円」が差し引かれます。税率の内訳は、「所得税および復興特別所得税15.315%と住民税5%」です。
そのため、個人向け国債・変動10年を金利0.65%で100万円購入すると、半年後にもらえる税引き後の利息は「3250円-660円=2590円」です。
参照:変動10年「第176回債」/財務省
個人向け国債・変動10年の金利の設定はどのように決まるの?
変動10年の適用利率は実勢金利に応じて半年ごとに見直されます。ここ最近の金利は、8月・9月の発売分が「0.61%」、10月発売分が「0.57%」です。10月は少し下がりましたが、11月発売分は「0.65%」と上昇傾向にあります。個人向け国債には、「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3種類があり、金利の設定方法は、銘柄ごとに異なります。
変動10年の各利払期における適用利率(年率)は、「基準金利」に0.66を掛けた値で、小数点以下第3位を四捨五入し、0.01%刻みで計算します。
なお、基準金利とは、10年固定利付国債の利回りの値を指します。
適用利率を計算した結果、0.05%を下回ることがあれば、年0.05%の最低金利が保証されます。
参照:個人向け国債の金利についてのよくある質問/財務省
個人向け国債の6つの特長をおさらい
個人向け国債の金利が上がっていることもあり、安定的にお金を運用したいという方は、すでに購入されているのではないでしょうか。ここでは、個人向け国債の6つの特長をおさらいしましょう。●個人向け国債の特長1:元本割れなし
個人向け国債には、半年ごとに利率が変わる変動金利型の「変動10年」と、発行時の利率が満期まで変わらない固定金利型の「固定5年」「固定3年」があります。
どの国債も満期になったときの元本の返還、半年ごとの利息の支払いは国が責任を持って行います。また、経済環境が悪化して実勢金利が変動しても、元本部分の価格は変動しません。
●個人向け国債の特長2:国が発行をしているので安心できる
個人向け国債は、国が発行しています。資産運用が初めての方でも安心して購入することができるでしょう。
●個人向け国債の特長3:0.05%(年率)の最低金利保証
個人向け国債は、経済環境が悪化して実勢金利が下落した場合も「金利の年率0.05%」は最低保証されます。
●個人向け国債の特長4:1万円から購入可能
個人向け国債の購入は、1万円から行え、証券会社、銀行などの金融機関に口座を開いて申し込むだけです。ネット証券会社でも取り扱いがあります。
個人向け国債を購入できる金融機関は899機関(2024年9月30日時点)もあります。詳しくは、以下の財務省HPで確認できます。
・全ての取扱金融機関一覧/財務省
●個人向け国債の特長5:年12回(毎月)発行
個人向け国債の「変動10年」「固定5年」「固定3年」の3タイプとも、毎月発行されています。
●個人向け国債の特長6:中途換金は1万円からできる
予定外の出来事で「お金が必要になった……」という場合でも安心です。個人向け国債の3タイプ全てで、購入後に1年を経過した時点から、額面1万円単位での中途換金が可能です。
中途換金とは、個人向け国債の満期前に、その一部または全部を換金することです。ただし、中途換金時には、直前2回分の利息相当額(税引き後)だけは差し引かれます。つまり、変動10年を5年で解約した場合は、直近2回分の利息が差し引かれ、4年分の利息を受け取ることになります。
個人向け国債の変動10年を新たに購入する方、買い増しする方、いろいろあると思います。どんな場合も「無理のない範囲」での購入を心掛けましょう。
参照:個人向け国債窓口トップページ/財務省