亀山早苗の恋愛コラム

「私に触れようとしない」夫が真夜中にしていたこと、してはいけない恋に走った妻の現在地(2ページ目)

30代の頃に経験した不倫の恋を振り返った42歳の女性。きっかけは夫から「性的魅力がなくなった」と言われたからだという。ある夜、彼女はリビングで衝撃的な光景を目撃してしまい……

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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「離婚して一緒になろう」と言い始めた彼

夫に「性的魅力がなくなった」といわれて不倫に走ったその結末は……

仕事を通して出会った男性と男女の関係に……

  彼も結婚しており子どももがいたが、マヨさんに惹かれたのだろう。男女の関係になってから半年ほどたったころ「離婚して一緒になろう」と言い出した。

「私は子どもがいないけど、彼の子はパパッ子だと前に聞いていたんです。妻とは気が合わないと嘆いたこともありました。でも聞いていると妻に特に非があるわけでもない。そんな家族に私たちのエゴを突きつけるのはあまりに過酷。

それに彼の奥さん、彼の実家へたびたび出かけて生活の手助けもしているらしい。彼と一緒になれたらと夢は見たけど、そんなことをしたら生活のすべてが崩壊する。それでいいのかと葛藤しました」

葛藤しているうちに、彼の妻が気づいたらしい。マヨさんの夫にも連絡がいき、夫婦2組が会うことになった。

その場で彼は言ったのだ。マヨさんの目を見ることもなく。

「僕とマヨさんは別れます。実はこんなことになって迷惑だった。彼女に本気になったことは一度もありません。会社も辞めます」

不倫がバレて、彼は私に「迷惑している」と言った

マヨさんはびっくりした。会社を辞めてどうするのか。すると彼の妻が、「夫には私の父が経営している会社で働いてもらうことになりました。そのほうがヘンな女に言い寄られないよう目も届きますから」と告げた。

「彼は、妻の両親がとにかく苦手だと言っていたんです。エリート風を吹かせて、いつも上から目線で彼をいたぶってくる、と。そんな義両親のもとで働くなんて……」

彼は一度もマヨさんを見なかった。仕事上の関係者にはバレていなかったのがせめてもの救いだったが、彼と働けなくなった日常には冷たい空気が流れていると彼女は感じていた。

「その後、彼の上司だった人と会った時、『これ』と封筒を渡されたんです。退職のあいさつだと思うと言っていましたが、その手紙には『やっぱり嘘はつけない。マヨのことを心から愛している。だけど、こうすることしかできなかった』と書いてありました。帰り道でショッピングセンターのトイレに入って読んだんですが、いても立ってもいられなかった。彼の義父が経営する会社に駆けつけてしまいました」

だが、彼の思いを考えると中には入っていけなかった。彼に会いたい。マヨさんは今でもそう思っている。

「だけど会ってはいけないんですよ。こんなつらい別れはなかったですね。夫ともうまくいかなくなって、結局、3年前に離婚しました。3年間、夫婦関係を再構築しようと頑張ったけど、夫の心の中で私への恨みは消えなかったし、私も夫に魅力を感じなくなってしまった」

彼女は今でも彼を思い続けている。会うことはなくても、いつかこの思いが通じる時が来るはずだと心のどこかで信じているという。
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