子育ての課題を解決するアイデアが評価を受ける
住友林業では、子育て世帯を多角的にサポートする家づくりに力を入れています。その住まいのアイデアのひとつ『まんなかこどもBASE』が、「第18回キッズデザイン賞」の「子どもたちを産み育てやすいデザイン部門」を受賞しました。
この賞がどんな意味を持つものか、また受賞作品である『まんなかこどもBASE』の概要について、技術商品開発部 加古栞(カコシオリ)が詳しくご紹介します。
加古「キッズデザイン賞は、0~15歳の子どもを対象に、“安全に・安心して暮らす” “感性や創造性豊かに育つ” 、そして“産み育てしやすい社会をつくる”がテーマになっています。製品・サービス・空間・活動・研究など幅広いジャンルで、子育ての社会課題の解決に取り組む優れた作品に与えられる賞です」
今回受賞した『まんなかこどもBASE』は、岡山県にある「RSK第二展示場」に設置されており、実際に見て体験していただくことができます。
子どもに居場所を、親にゆとりを
『まんなかこどもBASE』は、非常にシンプルでありながら、たくさんのメリットを生む空間となっています。
加古「親がリビングやダイニングから子どもを見守ることのできる、家のまんなかに専用のスペースを設けました。その場所は床を周辺より一段下げて、小さな子どものためのBASE(基地)としています。
声や生活音が聞こえ、親がどの場所にいても子どもの様子がわかるので、安心・安全を保ちながら仕事や家事の効率を上げることができます」
【子どもの居場所ができる】
周囲から一段下がっていることで、独立した部屋のようなイメージで、子どもにとって大切な自分だけの居場所になります。安心できる場所で自由に過ごすことで、自立心と創造性を育て、片付けの習慣が段階的に身についたり、自己表現が豊かになるでしょう。
【散らかりにくく余裕が持てる】
子どもがリビングで遊ぶと、おもちゃや絵本が散らかるもの。こまめに片付けなければ……となると、親のストレスは大きくなってしまいます。リビングからゆるやかに仕切られ、床が下がっていることで他の場所に散らかりにくく、親は暮らしに余裕を持つことができます。
【子どもの成長に合わせられる】
子どもから目が離せない時期はこのままのスタイルで使い、成長に合わせて、建具や壁で仕切り個室にすることも。また、子どもが巣立った後は、リビングの一部として広々と使う、趣味の部屋にする、ゲストルームにするなど、フレキシブルに空間の使い方を変えられます。
加古「展示場では、オリジナルのガラス建具で『まんなかこどもBASE』の足元を隠せる間仕切りも加えました。来客時にはサッと建具を閉めれば、子どもの様子はわかりますが、散らかり具合が気にならず、リビングはすっきりと片付けられた状態をキープできます」
子どもだけでなく、親にとっても心地のいいデザイン
また、インテリアのデザイン性の高さもこだわりのポイント。子ども向けのスペースというと、ポップでかわいらしいデザインで、機能性が重視され、親が心地よいと感じるものとはかけ離れてしまいがちです。
加古「『まんなかこどもBASE』は住友林業の高品質な木質感を損なわず、子どもはもちろん、親もわくわくできる空間を目指しています。展示場のある岡山は、デニムやコルクの製造が有名なので、床にはデニム調のタイルカーペット、壁にはコルクを使ったナチュラルな印象のボードを設置しています」
汚れても掃除しやすい、安全に遊べるなどの機能性を保ち、子どもらしさもありながら、リビングと調和が取れた上品なインテリアになっています。
加古「親子がともに暮らしやすく、楽しい時間を過ごせることが重要です。子育てしながらの家づくりをぜひ楽しんでいただきたいですね」
次のページでは、実際に展示場に来場された方からのご感想などを紹介します >>
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『まんなかこどもBASE』 第18回キッズデザイン賞受賞プレスリリース >>
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