そこで今回は、家事の時短のためにマットは必要か不要か、その判断基準についてご紹介します。
部屋のカーペットは要る?要らない?
リビングテーブルの下にカーペットが敷かれている光景は決して珍しいものではないでしょう。しかし、カーペットがあることで掃除機をかけるのが面倒になることもあります。特に毛足の長いカーペットだと、間にゴミや髪の毛が入り込むため清潔に保つのは困難です。カーペットがなければ掃除機やフローリングワイパーでサッと掃除できるので、家事の時短につながります。一方、小さな子どもがいて足音が気になる家庭や、椅子を使わずに床に直接座る人がいる家庭ではカーペットはあった方がいいかもしれません。
靴の裏の汚れを落とす玄関マットは要る?要らない?
玄関の外側に敷くマット。これも必要なケースと不要なケースが分かれます。玄関の外に敷く玄関マットは、靴の裏の泥汚れを家の中まで持ち込まないためのものなので、コンクリートで舗装された道しか歩かない人であればあまり必要性はないのではないでしょうか。掃き掃除をするときには、マットがない方が簡単に済ませることができます。一方、舗装されていない土の上を歩くことが多い場合や、海外のように靴で室内まで入るという場合は、玄関に入る前にしっかりと靴裏をきれいにしたいもの。そのような人にとっては、玄関マットは必要といえるでしょう。
上がりかまちの玄関マットは要る?要らない?
玄関の「上がりかまち」(内と外を分ける段差の部分)にマットを敷いている家庭も多いでしょう。このマットは室内にホコリ汚れを吹き込ませないためにあるものです。外から持ち帰った荷物や宅配便で届いた大きな荷物を一時的に置いておく際に、床を傷から守る役割も果たしてくれるでしょう。しかし、このマットがあるがために掃除機やフローリングワイパーをかけるのに1アクション増えてしまうのは事実です。玄関のすぐ外が砂が舞い上がりやすい環境でない限り、上がりかまちの玄関マットはなくした方が家事の時短につながるのではないでしょうか。
トイレマットは要る?要らない?
掃除を時短するためにトイレマットは必要か不要か、というテーマはよく話題になります。マットがなければサッと拭き掃除をすることができる利点がある一方、汚れに気づかずに時間が経過してしまうと汚れが床に染み付いてしまうというデメリットも……。 男性が立って小用を足す場合、意外と広範囲に飛び散っているのをご存じでしょうか。以前、筆者はテレビ番組で実験したことがあるのですが、飛び散っているのは便器の付け根ではなく、画像で赤く囲ったあたり、手前の方に飛び散っているものなのです。 そのため、毎日こまめに拭き掃除ができる家庭であれば、トイレマットはない方が家事がラクになります。毎日は拭き掃除ができない家庭であれば、手前の方まで長さがあり、洗濯機で洗えるタイプのマットを敷くことをおすすめします。浴室マットは要る?要らない?
お風呂からは濡れたまま出てくることが多いので、基本的に浴室マットは必要でしょう。最近では珪藻土タイプなどさまざまな種類が売られているので、家庭のニーズにあわせて選ぶことができます。ただし、濡れた状態のマットは雑菌が繁殖しやすいので、できれば頻繁に洗えるタイプのものがおすすめです。裏に滑り止めがついているマットはズレにくくなる一方、洗濯機で洗えないものや乾燥機が使えないものが多くあります。そうなると家事の手間が一つ増えてしまうことに……。 転びやすい小さな子どもやシニア層がいない家庭であれば、ホテルのようにタオル地でできた浴室マットがおすすめです。毎日の洗濯でタオルと同様に洗うことができ、清潔に保つことができます。
キッチンマットは要る?要らない?
水や油が跳ねたり、食材のクズが飛んだりと何かと汚れやすいキッチン。何も敷かない状態であれば、毎日掃除機だけでなく拭き掃除までしないと、汚れが染み付いてしまうでしょう。キッチンマットがあれば汚れを受け止めてくれますが、リビングのカーペットと同じように掃除機などはかけにくくなります。また、キッチンマットは滑り止めがついているものが多く、洗濯機や乾燥機を使えないものもあるため、清潔に保つのに手間がかかってしまうものです。 毎日拭き掃除ができるのであればマットなし、そこまでの掃除時間がとれない場合はPVC(ポリ塩化ビニル)素材などの透明のマットを敷いてみてはいかがでしょうか。床に汚れが染み付くことはなく、拭き掃除の場合も簡単に拭くことができます。今回ご紹介したように、家事を時短するためにマットが必要かどうかは家庭ごとに変わってくるものです。自分の家の場合はどうなのか、一度マットの必要性を見直してみてはいかがでしょうか。