ゆうちょ銀行と一般的な銀行の違い1:「通常貯金」と「定期性貯金」
普段、都市銀行や地方銀行などの一般の銀行で利用されるのは「普通預金」という口座です。これは、必要なときにいつでもお金を出し入れでき、家計口座として便利です。また、お金を貯める際には、一定期間お金を引き出せない「定期預金」を利用することが一般的です。ゆうちょ銀行では、こうした銀行の商品名が少し異なります。
普通預金に相当するのは「通常貯金」です。これは、一般の普通預金と同様に自由に出し入れができ、日常の生活費管理などに利用されます。
定期預金に相当するのは「定期性貯金」で、こちらも一定期間引き出せない貯金商品です。
さらに、ゆうちょ銀行ではそれぞれの口座に預けられる上限があり、「通常貯金」と「定期性貯金」のいずれも預け入れの限度額は1300万円です。
ゆうちょ銀行と一般的な銀行の違い2:住宅ローン
一般的な都市銀行や地方銀行では、住宅ローンなどの提供を通じて個人への融資を行い、その利息で利益を上げています。この利益が、預金口座の利息として預金者に還元される仕組みです。一方で、ゆうちょ銀行も住宅ローンを取り扱っていますが、内容が少し異なります。ゆうちょ銀行の住宅ローンには次の3つの種類があります。
●ゆうちょフラット35
ゆうちょ銀行と住宅金融支援機構が提携して提供する住宅ローンです。最長35年の全期間固定金利で、将来の金利変動に左右されない安心のプランです。
●ソニー銀行の住宅ローン
ゆうちょ銀行はこのローンの申し込みのみの窓口となっています。変動金利や固定金利など、複数の金利タイプが用意されており、利用者のニーズに合わせたプランが選べます。
●SBI新生銀行の住宅ローン
こちらは、ゆうちょ銀行が住宅ローンのお申し込み・契約の媒介をしています。金利の選択肢が豊富で、ライフスタイルに合わせて金利プランを組むことができます。
なお、住宅ローンに関する相談は「ゆうちょ銀行住宅ローン取扱店のローンサービス部」のみです。ご相談をされたい場合は、以下で取扱店舗をご確認ください。
・住宅ローン取扱店−ゆうちょ銀行
ゆうちょ銀行と一般的な銀行の違い3:全国どこでも利用可能
ゆうちょ銀行は、もともと郵便局がベースになっているため、全国津々浦々に窓口があります。その数は約2万4000カ所と非常に多く、他の銀行と比べても圧倒的です。このため、どの地域でも簡単にゆうちょ銀行の窓口を利用できるのが大きな特徴です。この利便性は、例えば旅行先でお金を引き出したいときや、転勤が多い方にとって大変便利です。地元にゆうちょ銀行の支店があるため、引っ越し先でも変わらず利用できます。
●営業時間が比較的長め
一般的な銀行が15時までなのに対して、ゆうちょ銀行の窓口の営業時間は16時まで開いているため、急いでいる時にも便利です。「どうしても今日中に手続きを済ませたい!」というときでも、余裕を持って対応できます。
●全国のゆうちょ銀行ATMでの利用が可能
さらに、ゆうちょ銀行のATMは、すべての都市銀行・地方銀行などと提携しており、約1200社のカードが利用できます。このように、ゆうちょ銀行は全国どこでも使える利便性が高く、幅広いサービスで安心して利用できます。
ゆうちょ銀行と一般的な銀行の違い4:ATMの手数料
銀行のATMでお金を引き出すときに、時間帯によっては手数料がかかることがあります。例えば、都市銀行や地方銀行では手数料がかからない時間帯もありますが、混雑していて待ち時間が長い場合も多いです。待ち時間を避けようと時間をずらすと、手数料がかかる時間になってしまい、結局手数料が発生してしまうこともあります。手数料が一回であれば気にならなくても、年間で見ると意外に大きな出費になりがちです。ゆうちょ銀行や郵便局などに設置しているATMは、通常貯金の入出金をする場合、曜日や時間帯にかかわらず手数料が無料です。そのため、時間を気にせずに利用できます。
なお、ファミリーマート内にある小型ATMや駅・ショッピングセンターなどに設置しているATMの場合、手数料が無料になるのは平日8時45分~18時および土曜日9時~14時の時間帯のみです。それ以外の時間帯に利用すると、1回につき110円の手数料がかかるので注意しましょう。
参照:株式会社ゆうちょ銀行