Q:1000万円を国債に使いたいのですが3年、5年、10年物、どれが良いのか悩んでいます
「73歳です。1000万円を国債に使いたいのですが3年、5年、10年物、どれが良いのか悩んでいます? アドバイスをお願いします」(ガンちゃん)国債の3年物と5年物は固定金利、10年物は変動金利になります。金利から選ぶのも良いのですが、中途換金時にはペナルティーが課されますので、いつまで運用できるのかを考えてから、何年物の国債にするのか選ぶといいでしょう
A:どれくらいの期間預け入れることができるのかを踏まえて選びましょう
国債で運用してみたいと考えている人はいるのですが、その場合、多くの人が悩むのが、何年物の国債を選べばよいのかということのようです。今回は、それぞれの特徴と国債の選び方について考えてみます。国債の正式名称は、「個人向け国債」といい、その名の通り個人のみが申し込むことができる国債です。国債は毎月発行され、金利は発行される都度変わる元本保証の金融商品です。
国債の種類は、満期まで3年、5年、10年です。3年物と5年物は固定金利となっていますが、10年物は変動金利となっています。
10月現在の税引き前金利は、3年物は0.34%。5年物は0.46%。10年物は0.57%です。
固定金利と変動金利のメリットとデメリットを知る
固定金利のメリットは、運用期間中ずっとその金利が続くことです。デメリットとしては、金利が上昇しているときには金利がそのまま固定しているため、他の金融商品のほうが高い金利になっていると、固定金利と他の高い金利との金利差の分、損をしてしまうことになります。変動金利のメリットは、金利が上昇局面のときには、連動して金利が見直されるため、預けっぱなしであっても金利は上昇するため、損することがないということです。デメリットとしては、金利が下落局面のときには、預けっぱなしにしておくと、どんどん金利が下がってしまい、損をしてしまうということです。
個人向け国債の特徴と選び方
個人向け国債は中途換金でき、3つの種類ともに金利が下落した場合でも、最低金利0.05%が保証されています。また、いずれも発行してから1年経過していれば、額面1万円単位での中途換金が可能です。ただし、ペナルティーとして直前2回分の各利子(税引前)相当額×0.79685が差し引かれますので注意しましょう。
これらの特徴を踏まえると、中途換金はできるものの、その場合は当初予定されていた金利以下になってしまう可能性大です。3年物、5年物、10年物のそれぞれが魅力的ですが、どれくらいの期間預け入れることができるのかを踏まえて、選ぶと安心です。
また、資金的余裕があるなら、すべてを同じ年物にするのではなく、3年物、5年物、10年物に分けて運用するのもいいでしょう。
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