亀山早苗の恋愛コラム

60歳からの「オトナ再婚」にモヤる。「しょせん家政婦」を“自称”高年収プロフで釣る気なの?

50歳や60歳になってから、再婚相手やパートナーを求める女性は世にいるが、どうも相手がみつからないという。原因は男性側の「考え方の古さ」。女性に対してくだらない見栄を張ったり、女性を下に見る発言を連発したりするのだ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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会話からにじむ男性の本心とは? 大人の再婚は想像以上にハードルが高いようだ

会話からにじむ男性の本心とは? 大人の再婚は想像以上にハードルが高いようだ

未婚のまま年を重ねたが結婚したいと思うようになった人、死別や離婚で一人なったものの子どもが巣立ったためにパートナーを求める人など、今後は再婚や再々婚など一人が増えていくのではないだろうか。

ところが「再婚はハードルが高すぎる」と嘆く女性たちも少なくない。同世代の男性たちと、何が大きく乖離(かいり)しているのだろうか。 

59歳で婚活をはじめてみたところ

「マッチングアプリや結婚紹介所を使って、再婚したい男性たち30人くらいと知り合い、10人と会ってみたんです。付き合ってみたいと思ったのは2人だけ。その2人も結局は、人としてのつながりを求めていたとは思えなかった」

そう嘆くフミコさん(59歳)。27歳で結婚し、男女2人の子に恵まれたが、50歳の時に夫が急逝した。それからは娘と2人で暮らしていたが、その娘も転勤で遠方へ旅立っていったのが3年前。

「1年くらいは仕事をしながらひとりでのんびり暮らすのが楽しかったんです。でもそのうち、長い夜が怖くなった。仕事から帰って一人で簡単な夕飯を作って食べて。それから何もすることがない。

早く寝てしまえば早く目覚めて、会社に行くまで時間を持て余す。『何か趣味でも始めればいいじゃない』と娘に電話で言われたけど、私はやはり家族がほしい、夫がほしいんだと痛切に感じました」

“自称”年収1500万円男性の服装に違和感

そこで職場の仲間にマッチングアプリを教えてもらい、結婚紹介所主催の再婚パーティーなどにも顔を出すようになった。ところがプロフィールにいちいち引っかかってしまう。みんな収入を高めに記入しているような気がすると彼女は言った。

「いいかっこしたいと思っているのが見えた時点で、私は会いたくないなあ、と。それでもみんなそんなものだからと無理に会ってみると、やっぱりどこか見栄を張っているのが透けてみえる。

パーティーで知り合った6歳年上の男性は、年収1500万はありますと言いながら、裾がすり切れたズボンをはいているんです。普通なら直すだろうし、そんなズボンをパーティーにはいてはこないでしょ。気づかないだけだとしたら、あまりにも鈍感。自分をよく見せるのは収入だけで、そこに女は食いついてくるはずだという思考回路が嫌ですよね」

男性たちが求めるのは「しょせん家政婦?」

なかなかシビアなフミコさん。付き合いたいと思った2人についても、最終的には「家事をやってくれて自分を愛してくれて、セックスさせてくれる女性がほしいだけ」と一刀両断だ。

「何度かデートした60代半ばの男性は、人間にはやはり性的な関係も必要だと思うんですよとやけに力強く言うんです。だから『中折れしたことありませんか?』って聞いたら、『失礼だ!』と怒り出して。性的な関係って言い出したのは向こうですからね。60代半ばなら中折れくらいあっても不思議はない。つまりは、女性が性的なことについての考えを述べるのが嫌なんですよ。それがわかったからデートは打ち切りました」

すっかり疲れ果てて、今、アプリもパーティーも休んでいる。

>60歳を過ぎた男性の“ズレ”に驚く
 
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