今回は車で移動しているときの「もしも」に備えて、車に積んでおきたいアイテムを防災士が厳選してご紹介します。
携帯トイレと90Lゴミ袋
長距離移動中に車の中でトイレに行きたくなったときのために、車に携帯トイレを備えている人はいるでしょう。しかし筆者は、携帯トイレと90Lゴミ袋はセットに考えるべきだと思っています。車に一人で乗っているときでも、同乗者がいるときでも、車の中で携帯トイレを利用しなくてはならない状況に置かれたら、やはりその様子は隠したいものではないでしょうか。一人のときは隠す必要がないと思う人もいるかもしれませんが、他の車から見える可能性があります。
90Lゴミ袋は、頭を出す穴を開ければポンチョのようにかぶることができ、首より下の様子を隠すことができます。携帯トイレだけでなく、ぜひ90Lゴミ袋を用意し、この二つをセットで考えるようにしましょう。
食料と水
大雪や地震、事故などさまざまな要因で大渋滞となり、何十時間も車に缶詰となるケースがあります。そのようなときに大切なのが、食料と水です。筆者は最低限のものとして、無印良品の「備蓄おやつ チョコようかん」や10年保存できる「災害用備蓄飲料水」、あめをいつも車に積んでいます。防寒具になるもの
もしも真冬に大渋滞に巻き込まれた場合、寒さをしのぐためには暖房をつけておきたいところですが、つけっぱなしだと燃料の残りも気になりますよね。そこで筆者は、防寒具として着古したダウンジャケットを車に積んでいます。照明となるもの
災害時には、明かりが必要となることがあります。スマートフォンのライトで代用することも考えられますが、やはり非常時にはスマートフォンのバッテリーはできる限り温存したいもの。そこで筆者がいくつか車に積んでいるのが、100円ショップのライトです。車の外で合図に使うこともできますし、車内で作業をするときも明かりがあるのとないのとでは大きな違いが出ます。
開かなくなったドアを割る脱出ハンマー
洪水などの水害時は、あっという間に水位が上がってしまうといわれています。車を動かそうとしていると、ドアが開かなくなって車から出られなくなることも考えられるでしょう。車の窓はとがったもので真っすぐに叩くといいといわれていますが、力が弱いと思うようにいかないことも予想されます。そのため、もしものときのために備えておきたいのが、車の窓を割るためのハンマーとシートベルトを切るためのカッターです。筆者は、ハンマーとカッターがセットになっているものをダッシュボードの中に入れています。
趣味でキャンプをする人などは、寝袋などを車に積みっぱなしにしていればもしもの備えにもなります。何をどのくらい積めるかは車の大きさや利用する人の数によって違ってきますが、今回ご紹介したものは最低限備えておきたいものです。ぜひ自分のケースを考えてみて、車にも備えをしてみてはいかがでしょうか。
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