節約

ステンレスボトルには寿命がある? 長持ちさせる使い方やメンテナンス方法は?

近年愛用者が多いステンレスボトル。なにげなく使っているステンレスボトルに寿命はあるのでしょうか。今回はそんなステンレスボトルの寿命や、長く使うためのメンテナンス方法、洗い方についてご紹介します。

矢野 きくの

執筆者:矢野 きくの

節約・家事・100円ショップガイド

ステンレスボトル

愛用者も多いステンレスボトル

近年、エコ意識の高まりや、水分補給の大切さの普及から、マイボトルを持ち歩く人が増えました。特に保温性や保冷性が高いステンレスボトルは人気で、専門メーカーのボトルやコーヒーショップのオリジナルデザインのボトルなど、さまざまなものが出回っています。

ステンレスボトルは壊れにくいので、なにげなく長年使い続けている人も多いのではないでしょうか。今回はステンレスボトルに寿命はあるのか、また、長く使い続けるためにはどのように使ったらいいのかをご紹介します。
 

ステンレスボトルに寿命はあるの?

そもそもステンレスボトルに寿命はあるのでしょうか。結論から言うと、真空二重構造のステンレスボトルには寿命があります。

しかし、それは年月で決められているものではありません。保温性や保冷性が極端に低くなってきたときが寿命です。以下のようなときに真空二重構造が破損し、保温性や保冷性が低下してしまいます。

・落としたりぶつけたりして、溶接部が破損するなどしたとき
・お手入れ不足や間違ったお手入れ方法で、内部が腐食してしまったとき
 

パッキンの寿命は1年

単品購入できるパッキン

パッキンは1年を目安に交換

ステンレスボトル自体の寿命は前述したとおりですが、パッキンには年月で決められた寿命があります。

真空二重構造のステンレスボトルにはパッキンが使われているものがほとんど。どのメーカーも、パッキンは1年を目安に交換することを推奨しています。そのため、ボトルを長く使いたいのであれば、パッキンを単品で購入できるメーカーのものがおすすめです。購入する前に製品番号を調べ、そのボトルにあうパッキンが購入できるかどうか、検索するといいでしょう。
 

真空二重構造のステンレスボトルを長く使うためには?

真空二重構造のステンレスボトルを長く使うためには、正しいお手入れが必要です。以下の5つの点に注意してお手入れをするのがいいでしょう。

▼毎回、柔らかいスポンジで洗う
当たり前のことですが、使ったら必ず洗うようにしましょう。その際に、硬いたわしのようなものではなく、柔らかいスポンジでボトルの内部まで洗います。洗剤は、中性の食器洗い用洗剤を使ってください。洗う際は、パッキンを全て外して洗ってくださいね。

▼しっかりと乾燥させる
ステンレスボトルの乾燥

しっかりと乾燥させることも重要

ボトルもパッキンも洗ったら完全に乾かしてください。中が濡れたままだとサビなどが発生し、ボトルの破損につながります。

▼茶渋や汚れが染み付いたとき
ボトルの本体内部やふた、パッキンなどに茶渋や変色などの汚れが見られる場合は、酸素系漂白剤を使います。ボトル本体内部の場合はボトル自体に酸素系漂白剤とお湯を入れて、パッキンなどのパーツの場合はプラスチック容器などにお湯と酸素系漂白剤を入れて、約30分漬けおきしてください。

酸素系漂白剤の分量は、使っている製品の取扱説明書に従ってください。また、酸素系漂白剤を入れたときは決してふたをしないようにしてください。

漬けおき後はよく水洗いした後に、しっかりと乾燥させます。

▼水滴の跡などがついたとき
洗い方、乾燥の仕方によっては水滴の跡がついたり、ザラザラとした状態になったりすることがあります。これは水道水のカルキがこびりついてしまったものです。

ステンレスボトルのメーカー「サーモス」によると、このような場合は、ぬるま湯500ミリリットルに対して、クエン酸10グラムを入れて約3時間漬けおきするといいそうです。漬けおき後は、スポンジやブラシを使ってしっかりと洗い流し、乾燥させます。

クエン酸を入れた場合も、決してふたをしないようにしてください。

▼赤いサビがついたとき
ボトル本体内部に斑点状の赤いサビがつくことがあります。サーモスによると、水に含まれる鉄分などが付着して赤い斑点状のサビがつくことがあるとのことで、その場合は食酢で漬けおきするといいそうです。目安は、ぬるま湯450ミリリットルに対して⾷酢50ミリリットル。

漬けおき後はしっかりと洗って乾燥させます。
 

正しい使い方をすれば長く使える真空二重構造のステンレスボトル。せっかく買ったものは長く愛用したいですよね。ぜひ正しくメンテナンスしてください。

【参考ページ】
サーモス公式Webサイト
https://www.thermos.jp/product/care/
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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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