ふたりは結婚して6年経つが、森田さんは家庭のことは何もしないと言っており、宮沢さんが「甘やかしている」と非難されているのだ。
40代の夫の言動に対して、妻が責められるのはどこか理不尽である。妻は夫の教育係でも、母親でもないのだから。だが、世間はどうしても妻が年上だったり、いわゆる「夫婦間格差」があったりすると、妻を標的にするのだろうか。
夫の至らなさは妻に原因がある?
夫が自宅マンションの自治会副会長だというのは、ミツコさん(45歳)。37歳のときに結婚したのは7歳年下の男性だった。「結婚する前に、ローンを組んでこのマンションを購入したんです。一生、ひとりでいるつもりだったから。でもそれからすぐ彼と知り合って、半年足らずで結婚することになって……。夫が転がり込んできた状態ですね。当時、彼はアルバイト暮らしだったし」
婚姻届を出してすぐ、今度は妊娠が分かった。ミツコさんは現在、それなりの役職がついたキャリアウーマン。夫は自宅でWeb関係の仕事をしている。小学校に上がったばかりの娘の世話はずっと夫が担ってきた。
「夫は子どもの世話係で、家事はまったくしません。というかできないんですよね。人間、向き不向きがあるのでそれは仕方がないと思っているんですが、私がスーパーで買い物をしていると、ママ友たちが『お宅、ダンナさんが主夫なんでしょう。どうしてあなたが買い物してるの?』と言うんですよね。うちにはうちの事情があるのに」
夫がマンションの自治会副会長になり問題発生!
暇そうだと思われたのか、夫はマンションの自治会副会長になってしまった。会長は古株の年配男性なので、実質、働くのは夫である。「ところがうちの夫は、そもそも人間関係を作るのが苦手で、だから会社勤めもできないというところがあって……。でも任命されたのがうれしかったんでしょうか。最初は張り切っていたんですよ。ただ、やっぱり連絡の仕方が悪かったり安請け合いしちゃったり。近所の人からも『どうして連絡してくれないの』『早く掲示板に連絡事項を貼っておいてよ』と言われても、すぐに対処できなくて。結局、私がやっちゃうんですけど、それが夫を傷つけるみたいで」
近所の人からは「お宅のダンナさん、もうちょっと教育したら?」と言われてしまう始末だったそうだ。
「余計なお世話ですよね。でもなんだか肩身が狭くて……」
ミツコさんは夫のことも尊重したいんだけどとため息をついた。
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