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勤続43年・元製造業「退職金2100万円の半分は会社勤めを支えた妻に」67歳男性が現役世代に伝えたいこと

厚生労働省が発表する『令和5年就労条件総合調査』によると、退職給付(一時金・年金)制度がある企業割合は74.9%。いまだ多くの世帯にとって、退職金は老後の生活を支える重要な資金源と言えるでしょう。後悔しないための退職金の使い方とは? All Aboutが実施したアンケート調査から、広島県在住67歳男性のケースを紹介します。

あるじゃん 編集部

執筆者:あるじゃん 編集部

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幸せな老後を迎えるためにも、慎重に考えたい退職金の使い道。実際、周りの人は退職金をいくらもらっているのか。後悔しない退職金の使い方とは? All Aboutが実施したアンケート調査から、広島県在住67歳男性のケースを紹介します。

回答者プロフィール

シニア夫婦
回答者本人:67歳男性
同居家族構成:本人、妻(64歳)
居住地:広島県
現在の資産:預貯金3300万円、リスク資産1000万円
年金受給額(月次):本人22万8000円、妻5000円

退職時の状況

業種/職種:製造業/人事・総務
企業情報:スタンダード市場、社員数1000人以上
雇用形態:正社員
年収:400万円
勤続年数:43年
退職時の年齢:60歳(2016年)
退職金の総額:2100万円

「もう少し欲しいというのが本音」

退職金について「まあまあ満足している」と回答した今回の投稿者。

とはいえ、「退職金の額についてはもう少し欲しいというのが実感」と本音を漏らします。

勤続年数43年で、退職金の総額は「2100万円」。受け取ったときの感想としては、「長年勤めた会社を退職するという実感が湧いてきて少し寂しいという感情がありました」とあります。

「退職金は老後準備資金」

退職金の使い道は、「特に使い道は決めていませんでした。とにかく妻に半分を渡すというつもりでいました」と投稿者。

そもそも「退職金は老後準備資金と考えて」いたため、実際に特別な出費はなかったそうで、「生活への影響はありませんが、貯蓄が増えることによる安心感がありました」とのこと。

ただ、「子どもたちの結婚資金の補助」にはなったとあり、退職金の一部は長年の会社勤めの支えとなった家族のために役立てているようです。

「退職金に頼らない生活設計を」

今後は自宅のリフォームを考えているとのことですが、現役のうちに「持ち家(分譲マンション)のローン返済もすでに完済済み」だったため、退職金に頼ることはなかったそう。

これから退職を控える現役世代にも、「老後のことを考えると退職金は大きな手助けになります。なので退職するまでにローン返済など極力済ませておくことです。退職金を期待してすぐに使ってしまうという生活設計をしておかないことが良いと思います」とアドバイスを残されていました。

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