亀山早苗の恋愛コラム

出会い「アプリ」が最多25%の時代が到来、一方で職業詐称や自称独身に「見事に騙された」例も(2ページ目)

こども家庭庁が26日に公表したウェブアンケート調査で、既婚者の4人に1人がマッチングアプリで知り合ったことがわかった。今後も増加しそうな勢いだが、アプリで知り合って騙されるケースも散見される。自分の「人を見る目」を過信することなかれ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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35歳女性「まず、必ず会社に電話を」

相手を好きになれば、出会いはどうであれ信じたくなるのが人情というもの。

「でもそこは少しシビアにいったほうがいいと思う」

そう言うのはサキコさん(35歳)だ。彼女自身、以前マッチングアプリで知り合った男性とデートを重ねていたら、実は相手が既婚者だったという経験をもつ。

「職業や独身を証明してもらうのって案外、大変なんですよね。だからそれ以来、付き合うようになった男性に対しては、必ず会社に電話をすることにしています。それでまず、そこで働いているかどうかがわかる。

それから本格的に付き合うとなったら、会社の同僚や友人に紹介してもらう。それができなければ、例えばふたりでデートする店に偶然を装って私の友人を呼んで、あれこれ質問してもらうのも手ですね」

サキコさんは今年初めに結婚したが、夫となった彼についてはそういう手法を使ったという。

私の質問に「即答できるか」も判断材料

「どこかお調子者に見えたんですよ、彼が。信じたいけど、どこまで信じたらいいのかわからなかった。そうしたら彼のほうから、同僚に会わせると言い出した。その前に免許証とか大学の卒業証明書とかを見せてもらった。同僚も感じのいい人だったから、ようやく信じたんですけどね。

過去の経験があるから、安易に自分の目を信じてはいけないと思って、かえって次々と不信感がわいてくる。でも彼は警戒心が強いのは悪いことじゃないと思うと言ってくれました」

付き合っているときも、彼に関わることで疑問が生じると、すぐに尋ねるようにした。彼が即答してくれるかどうかがポイントだった。

「嘘をついているかどうかは、即答するかどうかでわかると感じました。そのときの雰囲気とか答え方とか。あとは付き合っているうちに真実が見えてくる。私たちは1年足らずで結婚したんですが、それでも会っているうちに彼の誠実さが身に染みてわかることが増えていった。その実感を大事にしていけるかどうかが重要かもしれません」

とはいえ、私も人を見る目なんて持ってなかったことを痛感したからこそ、言えることなんですけどね、とサキコさんは苦笑した。

<参考>
・「若い世代の描くライフデザインや出会いを考えるワーキンググループ中間報告」(2024年8月26日、こども家庭庁)
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