亀山早苗の恋愛コラム

出会い「アプリ」が最多25%の時代が到来、一方で職業詐称や自称独身に「見事に騙された」例も

こども家庭庁が26日に公表したウェブアンケート調査で、既婚者の4人に1人がマッチングアプリで知り合ったことがわかった。今後も増加しそうな勢いだが、アプリで知り合って騙されるケースも散見される。自分の「人を見る目」を過信することなかれ。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

恋愛ガイド

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マッチングアプリで結婚するカップルが増えているが、反対に騙されるということも

マッチングアプリで結婚するカップルが増えているが、反対に騙されるということも

こども家庭庁が26日に公表したウェブアンケート調査(対象は15~39歳の未婚・既婚男女2万人)で、直近5年間で結婚した既婚者の4人に1人がマッチングアプリで知り合ったことがわかった。コロナ禍を経て、マッチングアプリでの出会いはさらに増加しているようだ。

「マッチングアプリだから危険」という時代ではなさそうだが、職場や友人を介しての出会いより相手の背景が見えづらいのは確か。実は既婚者だったとか、本気で付き合うつもりはなかったのに騙された、などの相談もあると注意喚起する結婚相談所もある。 

34歳女性「弁護士だと信じていたのに……」

「マッチングアプリで出会った彼から、いろいろな嘘をつかれていたことがあります。出会ってすぐ、スマホで顔を見ながら話しているとき、弁護士バッジを見せてくれたんですが、実は私、本物を見たことがなかった。でも最初にそういうものを見せるのは、私を信用させたいから、誠実な人なんだと思い込んでしまった」

弁護士だという彼に見事に騙されたルミさん(34歳)。当時はコロナ禍でなかなか会うこともできない状況の中、彼が「僕は親と同居だけど、あなたがひとり住まいなら行くよ」と言ってくれた。

「それからときどき来るようになりました。いつも私が料理を作って、彼が来て一緒に食べて片付けをしてくれるという感じ。だけど一度も『いくらかかった?』と聞かれたことがないんです。でも何度も会っているうちに『旅行できる状況になったら、一緒に旅行しよう。僕が連れていくよ』『新婚旅行はヨーロッパかな。僕が全額払うからね』と言われて、この程度の家庭料理なんて、たいした金額でもないからと請求しなかったんです」

1年後、彼と連絡がとれなくなる

大好きだ、愛しているとささやかれ、口頭で結婚の約束もした。ところが1年後、彼と連絡がとれなくなった。

「ふと気づいて、彼の名前で弁護士登録がされているかどうか調べたら、そんな名前はなかった。どうして気づかなかったんだろうと後悔しました」

マッチングアプリの会社に、そちらで知り合った人が職業詐称していたと思うと伝えたものの、彼は1年前に退会していて行方もわからないとのこと。プロフィールのスクショはあるかと聞かれたが、ルミさんは何の証拠もおさえていなかった。

「甘かったです。そのマッチングアプリの会社も、もうなくなっているみたいですし。それ以上、追究するのもバカバカしくなってあきらめました。高額のものを買わされたわけでもお金を貸したわけでもないし。でも私の気持ちを弄ばれたのは確か。一言くらい文句を言ってやりたかった」

今でもそれは彼女の後悔している点だ。そして彼女は思っている。「どうしてあんな人を信じてしまったのだろう」と。

>自分の「人を見る目」には疑いを
 
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