専門書探しだけじゃない 魅力一杯の神田古本屋街

180軒もの古本屋がひしめく街、神田・神保町。「卒業論文の資料を買いに」「全集を探しに」など、『神保町交差点』を中心に広がるこの古書街を訪れたことがある人も少なくないことでしょう。しかし、うず高く積まれた専門書、お客さんは常連さんっぽい面持ちだし、知識がないとどのお店も入りづらそう・・・そんな“特別”なイメージ、お持ちではありませんか?

今回はそんなイメージを払拭する、入りやすく個性的で面白いお店をご紹介。専門家や古書収集家に独占させておくのは惜しい神保町ブックワールド。その扉を開けてみましょう!

モダンなショップは博物館!? 『ボヘミアンズ・ギルト』

ボヘミアンズ・ギルト
一見なんのショップかわからないほどモダンなインテリア。しかし辺りに目をやると博物館級の“スゴイ”ものだらけ!

天井の高い店内
1Fのフロアには値段もお手ごろな美術関係の古本が
靖国通りに平行している『すずらん通り』に今年2008年オープンしたのが『ボヘミアンズ・ギルド』。美術関係の古本を中心に揃えているお店ですが、一歩店に入ってびっくり! 高い天井に、シンプルかつ温かい色の照明。そしてストライプ柄のモダンなソファ、その上にはアーティスト・草間彌生さん作のカボチャの置物・・・・・・と、海外のブックストアのような空間が広がっています。
文豪達の肉筆
本の中や展覧会でしか見たことの無いような文豪達の“肉筆”が目の前に! しかもコレ全て購入できます!!
しかし、こちらの凄さは階段を上がった2階にあります。ずらりと並べられたショーケースの中には、なにやら古い手紙や原稿などが所狭しと並んでいるのですが……!! なんと夏目漱石、萩原朔太郎、森鴎外などの肉筆ではありませんか! 他にも竹久夢二やピカソ、山本容子さんの版画などが惜しげもなく展示されていて、こちらの方が「こんなに接近していいのだろうか……」とドキドキしてしまうほど。まさに博物館のようなお店なのです。
オーナー・夏目滋さんは「こういう貴重なものが現実に近くにあるんだよということを知ってほしい。」と話されます。「博物館にあるようなものが、ここ神保町には沢山あるんですね。そういったモノと若い人たちとの接点を作りたかったんです。確かに一つ一つは高価で簡単に購入できるものではありませんが、作品と対面してもらうことが第一歩。興味を持ったら話だけでもしていってほしい」

お店には100円で美味しいコーヒーが飲めるコーナーもあり、気軽に時間を過ごせる配慮が感じられました。貴重な本やアートを若い人と対面させたい……そんな夏目さんの思いの詰まったお店です。

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ボヘミアンズ・ギルド
所在地:東京都千代田区神田神保町1-1木下ビル1F・2F
TEL:03-3294-3300
営業時間: 11:00~19:30(年中無休)
アクセス:東京メトロ・都営地下鉄『神保町』駅より徒歩3分