そこで気になるのが、もし送った荷物が既定サイズを満たしていなかった場合、輸送や料金はどうなるのか、ということ。この記事ではヤマト運輸が配送する「らくらくメルカリ便」の「ネコポス」を例に解説していきます。
“配送会社が測ったサイズ”が基準になる
出品者はメルカリの取引画面にて配送種別を選択してから発送しますが、うっかり本来選択するべきものとは別の配送種別を選択してしまうこともあるかもしれません。あるいは「ネコポスで送れると思っていたけれど、実際は宅急便サイズだった」というように、思いがけずサイズオーバーしている可能性もあります。らくらくメルカリ便はヤマト運輸の営業所やコンビニから発送できますが、コンビニではメルカリの荷物サイズは測らないことになっているので、規定サイズを満たしていなくても気付かない場合もあるでしょう。
いずれにしても、荷物のサイズは集荷後にヤマト運輸が測るサイズが基準となります。そのため、規定のサイズを満たしていない荷物はヤマト運輸のほうで適正な配送種別に変更されるか、もしくは出品者に返送されます。
ネコポスで送った商品が、実は宅急便サイズだったら?
「ネコポスで送るものとして発送手続きをしたが、実際は宅急便サイズだった」という場合は、ヤマト運輸側で宅急便での配送に変更します。送料(※)も宅急便の料金に変更されるので、出品者にとっては想定していた売上金よりも減ってしまうことになるでしょう。送料が販売利益を上回る場合は、販売利益は0円となります。※送料は取引完了時に販売利益から差し引かれます
ちなみに、ネコポスでサイズオーバーしていたとしても、宅急便コンパクトに変更になることはありません。ネコポスと違って、宅急便コンパクトには専用BOXが必要だからです。
ネコポスのサイズ(31.2cm×22.8cm)に入りきらなかったら?
ネコポスでサイズオーバーしてしまうのは、おそらく厚みが出てしまうからでしょう。厚みをカバーしたいときは、宅急便コンパクト(厚み5cmまで)か、ゆうパケットポスト(ポストの投函口に入るサイズならOK)に変更してみましょう。ただし宅急便コンパクトで送る場合は専用BOXが必要で、そのサイズは縦20cm×横25cmとなっています。ネコポスの縦31.2cm×横22.8cmよりも小さいので、大きめの商品を送ることは難しいでしょう。
一方ゆうパケットポストは、ネコポスとほぼ同じサイズですし(3辺合計60cm以内、長辺34cm以内)、料金は全国一律で税込215円です(ネコポスは全国一律で税込210円)。そして、ポストの投函口を通ればOKなので、ネコポスの厚みの上限である「3cm」を若干オーバーしても発送できます。
サイズオーバー以外でも配送種別が変わるケース
配送種別が変更になる原因は、サイズオーバーだけではありません。特に宅急便コンパクトは以下のような場合、宅急便扱いになってしまうので注意しましょう。・宅急便コンパクトの専用BOXを使っていない
・宅急便コンパクトの専用BOXを再利用している
・宅急便コンパクトの専用BOXをガムテープなどで外装を補強している
配送種別の変更や返送を防ぐためには
当初設定した配送種別から変更になってしまうと、予定していた額の売上金が入ってこなくなってしまいます。商品を出品する際には、前もって荷物のサイズや配送種別の規定サイズを確認しておくことが大切です。また宅急便コンパクトを使う場合は、前述のようにサイズオーバー以外にも気を付けたいポイントがあるので、ルールをあらためて確認しておくとよさそうですね。<参考>
その他の質問(メルカリ便)
発送後に配送種別およびサイズが変更となった(メルカリ便/梱包・発送たのメル便)