GPTsとは
OpenAIが2023年11月にChatGPTの新機能GPTs(GPT Builder)を発表しました。このGPTsは、ユーザーにコーディングの知識がなくても、個人のニーズに合わせて作ることができるカスタムGPTで、発表以降、広く関心を集めています。ただし、2024年8月現在、GPTsを用いてカスタムGPTを作成するためには、有料プランに加入する必要があります。※無料プランの場合でも、Dall-Eなど一部を除いて利用・使用することはできます。 ちなみにChatGPTは、無料プランを含め、次の4つのプランが提供されています。
1. 無料プラン:GPT-3.5を使用し、基本的なChatGPT機能を提供する。
2. ChatGPT Plusプラン:GPT-3.5とGPT-4モデルを切り替えて使える。より高速なレスポンスタイムを実現でき、利用料金は月額20ドル。
3. Teamプラン:GPT-3.5とGPT-4モデルを切り替えて使える。利用料金は、1ユーザーあたり月額25ドル(年払い)又は月額30ドル (月払い)で、使用する人数によって総コストが変動する。
4. Enterpriseプラン:大企業や大きな組織向けに設計されており、 料金設定は企業のニーズに応じてカスタマイズされる。
様々なクリエイターによって、多様なカスタムGPTが公開されています。これらのGPTを使用することで、他者が開発したものを利用するだけでなく、自分の作業を効率化するためのカスタムGPTを作成することも可能です。
ちなみに、ChatGPTとGPTsの回答を比較すると、ChatGPTでは、本来欲しい情報が不足していることがあったり、対話が続くにつれて、少し前の情報を忘れてしまうことがあります。しかし、GPTsでは、あらかじめファイルをアップロードすることで、独自の豊富なデータベースを持った状態で回答してくれます。
例えるなら、辞書なしで試験に挑むChatGPTに対して、GPTsは試験に辞書を持ち込んでいるような状態と言えます。これにより、GPTsは人間の指示に対してより豊富な情報をもとに回答することができます。
ちなみにOpenAIは、2024年4月9日に、プラグイン機能の終了を発表しましたが、この廃止は、GPTsの台頭とユーザーの利便性から考えると、当然の結果とも言えます。
SEOに使えるカスタムGPTを利用する
1.
ChatGPTにログインし、左メニューの一覧の中から、「Explore GPTs」をクリックして、GPTsのホーム画面を開きます。検索窓でキーワードを入力すると、関連のカスタムGPTが抽出されます。
例えば「SEO」と入力すると、次の画像のようにSEO記事を作成するためのカスタムGPTの一覧が表示されます。
2.
「SEO Assist | SEO GPT | SEO CORE AI」を選択して立ち上げます。
SEO Assist | SEO GPT | SEO CORE AI
3.
メッセージを入力します。試しに「肩こりの原因」というフレーズを入れると、次のように生成されました。
カスタムGPTを作成する
右上の「+Create」のタブを押して、「Create」タブから「GPT Builder」を使えば、プログラミングの知識がなくても、自分だけのオリジナルGPTを作成できます。
カスタムGPTの作成方法には、本節で紹介する初心者・初級者向けのGPT Builderを使った方法と、直接情報を入力してカスタマイズする「Configure」モードの2種類があります。
アイデアを具体化する第一歩として、まずはGPT Builderを試してみましょう。
次の画像のように、指示をしていくだけで簡単に作成可能です。ちなみに、初期画面では英語表記となっているため、「以後、日本語で対話してください。」などと指示しておいてください。
右側が作成する画面で、左側がプレビューです。
このように、簡単にオリジナルAIを作成することができます。
ぜひ、一度チャレンジしてみてください!
この記事の筆者:瀧内 賢
SEO・DXコンサルタント、集客マーケティングプランナー。ChatGPTなどに関するDXセミナー、研修はこれまで250回以上。月間コンサルは平均120件前後。
近著に
『これからのAI×Webライティング本格講座 GPTsで効率化・高品質AIチャット作成 』
『これからのAI×Webライティング本格講座 ChatGPTで超効率・超改善コンテンツSEO』
『これからのAI×Webライティング本格講座 ChatGPTで超時短・高品質コンテンツ作成』
『これからのAI × Webライティング本格講座 画像生成AIで超簡単・高品質グラフィック作成』(ともに秀和システム)がある。