Q:物価の上昇を考慮するなら、どのような金融資産を持ったらいいでしょうか? 金融資産のほとんどは定期預金と普通預金です
「金融資産のほとんどを定期預金と普通預金で持っています。物価の上昇を考えるとどのような金融資産を持ったらいいのかわかりません」(50代・女性会社員・既婚・貯金1500万円、投資100万円)
インフレ局面では物価が上昇してしまうため、固定金利の金融商品の場合は、物価の上昇に釣り合わない運用益になってしまう可能性が大きくなります。そのような局面では変動金利の商品を選ぶとよいでしょう。反対にデフレ局面では金利は下がる傾向にあるため、固定金利の商品を選ぶのがおすすめです
A:固定金利よりも変動金利の商品を選びましょう。個人向け国債の変動10などがあります
インフレになってしまうと、モノの値段が上がってしまうため、それに伴いお金の価値そのものも下がってしまうことになります。簡単に言えば、今まで100円で購入できた商品が120円や150円以上出さないと購入できないということになります。
また、インフレはモノの値段だけでなく、為替や株価などにも影響してしまいます。その理由は、モノの需要と供給が崩れてしまうため、景気のバランスを取るために金利を引き上げることがあります。
インフレは、普段の生活に影響があるだけでなく、投資や運用を考えても重要な意味を持っていることがわかります。
インフレ局面では固定金利よりも変動金利の商品を選ぶ
景気がどのように動くのか、誰にも知ることはできません。とはいえ、明らかに物価が上昇している等のインフレ局面であったら、固定金利の商品ではなく、変動金利の商品を選ぶといいでしょう。
ただし、今までの運用傾向を見ていくと、あまり大きく値動きするような金融商品で運用することはおすすめしません。
おすすめとしては、定期預金よりも金利が高くなっている個人向け国債を買ってみてはいかがでしょうか。
個人向け国債には、固定金利のものと変動金利のものがあります。固定金利は定期預金よりも金利は高く設定されていますし、変動金利のものであれば、インフレが進んだ場合には、金利も上昇していきます。
国債への配分比率は、預貯金の使う予定の有無、いくらなら一定期間預け入れておくことができるのかを考えて決めてください。参考比率としては、個人向け国債は50%をめどにし、定期預金、普通預金でバランスを取ってはいかがでしょうか。
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