人間関係

大皿料理「食い尽くし系」夫に辟易する妻、「おかずの品数が足りない」妻に不満を募らせる夫

他の人のことを考えないで、大皿に盛られたおかずをどんどん食べ尽くしてしまう夫。その逆で、夫の食欲に見合った量を作ってくれない妻。どちらも、自分の感覚だけが正しいと思っていて、コミュニケーションがすれ違う。

亀山 早苗

執筆者:亀山 早苗

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家族に「食い尽くし系」がいたら、日々の食卓はストレスに満ちたものになる

家族に「食い尽くし系」がいたら、日々の食卓はストレスに満ちたものになる

「食い尽くし夫」については、ときどきネットをにぎわせるトピックとなっている。たくさん食べる夫に辟易する妻の様子が、ある種の滑稽さをもって伝えられてきたのだが、最近では「子どものことも考えずに食べてしまう夫」に不快感をもつ妻、「足りないのがわかっていながら作らない妻」に不満をもつ夫という構図ができあがっている。これは夫婦間でコミュニケーションがとれていない証しでもありそうだ。 

数を考えて!「食べ尽くし系」夫への不信感

「うちは食べ盛りの子がふたりいるんですが、夫は数を考えずに食べたいだけ食べてしまう。いつも、ひとり〇個までだから数えて食べてと言っているのに……」

困惑した表情でそう言うのはエリカさん(43歳)だ。2歳年上の夫との間に、12歳と10歳の男の子がいる。夫の母親と同居して共働きを続けてきたが、義母の体調が不安定なので、リモートワークが増えたエリカさんが食事を作ることが多い。

「1人分ずつ分けて盛りたいのですが、夫は大家族で育って大皿にたくさん盛ってあるのが好きだと結婚当初から言われていました。義母が同居していることもあり、その習慣を踏襲しているんですよね」

たとえば唐揚げだったら、大皿2つに盛って出す。餃子やサラダも、だいたい大皿2枚に盛って5人で食べるのが日常だ。

「最近では、唐揚げは全部で25個あるから、ひとり5個ずつなどと言って出すんですが、それでも夫はガーッと食べてしまう。子どもが足りないよと言うと、義母も夫も、私を責めるような目で見る。そもそもあなたが食べ過ぎでしょ? と思うのですが。まずは子どもを優先させるのが親じゃないのかと、最近では夫への不信感にもつながっています」

独身時代から断りもなく食い尽くしていた

思い返せば、独身時代からそうだったと彼女は言う。シェアして食べるイタリアンに行ったとき、夫は彼女の皿にサラダを少し取り分け、あとはすべて食べてしまう。「もっといる?」とは聞いてくれなかった。

そば屋で、エリカさんがうどん、彼がそばを頼んだときも「一口ちょうだい」と言われたので、「私はそばが好きではないから、途中で交換はしたくない。うどんを食べたいなら頼めば?」と言ったら、「一口でいいんだよ」と丼を無理矢理交換、そのあと返ってきた丼にうどんはほとんど残っていなかった。

「私は3姉妹で育っていて、父もがつがつ食べるタイプではなかったので、当時、若い男性ってこんなふうにたくさん食べるんだと思っちゃったんですよ。それがむしろ好ましいこともあると思っていた。でも結婚したら、他人のことは考えない人だとよくわかりました」

何度注意しても、夫は食い尽くしをやめようとしないのだ。

「先日、いつも足りないからとパスタを大量にゆでたんです。そうしたら夫、『オレ、今日はごはんが食べたいんだよね』と冷凍してあったごはんをチンしてる。パスタは余ってしまいました。夫の食べる分量やそのとき食べたいものがコロコロ変わるので困るんです」

夫のわがままにも振り回されているのだ。

>作る食事量が少ない妻に不満を募らせる夫も
 
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